それぞれの人生、「今日まで、そして明日から」、広島にて。

2006/03/06, 22:29 | 固定リンク

3月6日 月曜日 雨 

 今日は会った人すべてと写真を撮ることにしたんだ。だって、毎日凄い数の人に会うと忘れるじゃない、忘れたくなくても。
 自主的キャンペーンの日だったんだ。昔、レコード会社の人間とテレビ、ラジオ、新聞、雑誌を廻った。キャンペーンは苦痛だったんだ。自分のアルバムを伝えるためとは云え、苦痛だったんだ。理由は不明。でも、失礼を承知で今は違う。俺には「明確に」伝えたいことがある。何で、今日がキャンペーンだったのか、深く俺は知らない。多分、ボンバー石井(奴の本職はDJなんだ)が僕らの音楽を広めるために、組んでくれたんだと思う。もう無理するのは止めた。だから、いつもの自分で居るだけだけれど。
 ボンバーと俺は頭痛を抱えたまま、中国新聞に行った。若い記者氏と話した。社には原爆投下3日後に発行された新聞が残っていた。社員170人が死亡。それでも何かを伝えようとしたジャーナリスト魂に胸うたれる。それから広島FMに行って、旧知の友人たちと再会。何年か前、原爆祈年式典でアナウンスを担当していた池田嬢は看板アナウンサーになっていて、広島の昼をなごませていた。俺たちは噛み合ない会話をした。でも多分それでいいのさ。それからボンバーと奴の番組を収録して、RCCで「秘密の音園」っちゅー番組に出た。何であれ、求められるのなら、俺は出向くし、ベストを尽くすだけさ。

 夜、お好み焼き屋で、沢山の友人たちと飲んだ。それぞれの人生にそれぞれの今日。そして明日。一見関係ないようで、それらはあちこちで繋がっている。本当はね、会った人との写真、全てをコラージュして、webに載せようと思った。でも、それは野暮だって、レタッチしながら気付いた。だから、代表としてボンバーの写真を載せておきます。みんな、本当にありがとう。明日は山脈を越えて、出雲に行きます。また、会おうぜ。元気でな。心からありがとう。

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by 山口 洋