山脈を越えて、出雲にて。

2006/03/07, 17:47 | 固定リンク

3月7日 火曜日 晴れ 

 昼過ぎに広島のホテルにて、起床。バスに乗って、中国山脈を越えて、出雲を目指す。東北の時もそう思ったけど、日本列島って、真ん中にどでかい山脈が貫いてることを、今更ながらに知ったりする。山陰に行く際は、いつも空路だったからね。山あいの道には「なごり雪」が残ってる。今日で、中国山陰シリーズも終わる。東北を旅してる頃には、貫徹できるのかどうか、かなり不安にもなったけど、ただ根性で乗り越えてるだけじゃなくて、旅の中で、音楽を続けていく方法を身体が覚えてきた気がする。今日はね、遂にPAを自分で操作するらしい。モニタースピーカーもないいらしい。怖いけど、楽しみにしてるよ。何とかなるだろ、きっと。それよりも出雲と云う街にほぼ毎年行けることの方が嬉しい。

 っちゅー訳で、ライヴを終えました。今日は何ちゅーか、今までのどのライヴとも違うものでした。自分でPAをやるってのも、あり得ない体験だったんだけど、どうやってこの土地の空気を芳醇なものにしたらいいのか、自分の引き出しの中から、考え続けるライヴでした。結局のところ、俺は歌に魂を込めるって云う当たり前のところに戻ることしか出来なかったんだけど。同じライヴは二度とない、と云っておきながら、それを痛感させられた一日でした。

 でも、どうしてか分からないけど、出雲はロック・シティーなのです。店も、足を運んでくれた人々もそれぞれに違う形で骨のある人物が多いのです。ありがとう、出雲。また、戻ってきます。

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by 山口 洋