prayer on the hill

2006/04/12, 18:08 | 固定リンク

4月12日 水曜日 曇り 

 いつもお世話になっている近所のKさんー生粋の九州人ーのところに「しーちゃん」っつー犬が居る。大人しくて、人なつっこくて、とっても可愛い奴。でも、末期の癌に冒されていて、もう会えないかも、と云われていた。でも生きていてくれた。小さな身体を覆うように、腫瘍は大きくなっていて、もう歩けないけど、でも生きていてくれた。彼女の瞳は澄んでいた。まるで俺の心の奥を見通しているみたいだった。
 家に戻って、歌を書き始めた。それでも、「人生にはイエスと云うためのエネルギー」が必要なんだ。それさえあれば、何とかなる。丘の上の小さな標に、いろんな事を祈った。もちろんしーちゃんの事も。愛しいたましいたちよ、もうがんばらなくていい。

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by 山口 洋