the rocky road to heaven

2006/07/21, 19:26 | 固定リンク

7月21日 金曜日 曇り 

 一仕事を終えて、魂は一時的な抜け殻になる。もう出すものは何もない。少しだけ休ませてくれ。そこに次々と目眩のするような「現実」が無機質な文章で報告される。さすがにヘコむ。その字の如く魂が「凹」こんな感じになる。誰かに電話をする。その道のプロと呼ばれる輩に。さすがに年季が違う。ちょっとだけ救われる。

 「凡骨の歌」ってアルバムを出した頃、自分を底まで削ってみたことがある。あまりの浅さに笑うしかなかった。だから、鞄にペンとノートを詰め込んで、外に出た。世界はとんでもなくデカかった。ふふ。今回ツアーをやって、ダークサイド・オブ・ザ・ムーンを吐き出してみた。そしたら、やっぱり頭の中に「London Calling」が鳴り出した。大した曲じゃないけど、確かに1979年に俺の人生は変わったのだった。「オマエはもうレールから外れたのだ」と複数の教師から宣告されたけど、これがあれば大丈夫だった。

 the rocky road to heaven

 俺には自分を鼓舞するための音楽が必要なことに気づいた。日々は「闘い」だ。今の俺にとっては。グルーヴかもしれんし、エレクトリック・ギターなのかもしれん。でも、それは多分、みんなが大声で歌いたくなるようなものだ。書くことで、歌うことで、伝えることで、そこからフィードバックされるもので、エネルギーが溢れてくる。そんなものを書こうと、俺は静かに燃えている。

by 山口 洋