北の国の短い夏・札幌にて

2006/08/26, 20:03 | 固定リンク

8月26日 土曜日 晴れ 

 苫小牧から札幌に向かう。2月に見た車窓とはまったく違う世界がそこには拡がっていた。あらゆる生命の息吹。色とりどりの花々。抜けるような蒼い空。冬の寒さが厳しい分だけ、北の国の短い夏には生命が咲き誇っている。美しい。
 札幌駅には旧知のC。スープカレーを食べに連れて行ってくれた。美味いね、これ。
 会場「くう」のオーナーは御同輩。ご夫婦で店を切り盛りしてるんだけれど、その「音楽の関わり方」に見習うこと多し。とてもナチュラルで、しかも筋が通ってるんだわ。食べ物もとっても美味いし。俺は小屋に「水餃子」があるのを初めて観たよ。
 ところで、俺のライヴ感はまだ「空回り中」。何であれ、それぞれのハピネスを持ち帰ってくれたら、それでいいんだけれど、北の国はなかなか手強い。未だ俺は「東京」を引きずっている模様。このツアーには「ミュージシャンの原点」があるんだから、早く取り戻さなきゃね。でも、リクエストに応えて昔の曲を沢山歌ったんだけど、「変わったもの」と「変わらないもの」が如実に見えてきて、面白かったよ。愉しんでくれたかい?
 「くう」でもピザやエビフライや水餃子をごちそうになった。知らない土地で音楽と関わる人たちと話すのは、とても貴重な時間なんだ。いろんなものが見えてくる。御同輩、本当にありがとう。どうか身体に気をつけて。戻ってくるな、と云われても、僕は戻ってきます。云うまでもなく、快晴の土曜日に足を運んでくれた人々、心からありがとう。
 札幌には日本一好きな飲み屋があるのね。そこでいい音楽と、マスターの話を聞いてたら、必ず俺はバカになる。友人達も沢山来てくれて、嬉しかったなぁ。それぞれの道に幸多からんことを。みんな、ありがとう。多謝&再見。

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by 山口 洋