沢山の再会、京都にて

2006/09/27, 07:46 | 固定リンク

9月27日 水曜日 晴れ 

 言語中枢破壊状態。乱文許されたし。
 雨の東京、ギターを背負って、京都に向かう。
 流れる車窓を観ていたら、ふいにアルバムのタイトルが浮かんできた。きっと、これでいいと思う。音楽のある場所。鳴り止まない場所。
 タクシーに乗ったら、運転手さん、拾得知ってた。「あー、もちろんですよ」って。

 拾得って多分3回目なんだけど、働いてる人も、オーナーのテリーさんも素晴らしい。無理なく、音楽に愛がある。BGMも任せっぱなしだったけど、ちゃんと俺が「燃える」ようなものかけてくれるし。30年もの歴史があって、ご飯食べて、音楽聴ける環境。羨ましい。京都と云えば、某Sちゃんと一味。いつも心を尽くしてくれてありがとう。食べ物とか、心とかいろいろ。たくさん楽屋に並んでました。俺も随分、体力も戻ってきた。演奏してんの、本当に愉しかった。道中浮かんできた曲も歌ってみたよ。明日はもっと変化してると思うから。

 終演後、サインをしていたら、入り口にひっそりと佇んでいる人がいて、「何処から来たの?」と聞いたら、「松本から」だと。「来て良かった」と笑顔で。そんな一言に救われたりもする。

 S女史一味と、旧友Mさんの店に行った。随分痩せてた。「どーしたの?」って聞いたら、ガンになって、もうダメだってところから、医者曰く奇跡の生還をしたんだと。で、一瞬一瞬が今、とても愛おしく思えるのだと。俺の母親と同じガンだったから、そこから戻ってくんのが、どれだけの事なのか、俺なりに分かる。何だかなぁ、嬉しかったよ。俺も、一瞬を大切にしよう。そう云えば、明日は母親の誕生日だ。旅ガラスは楽じゃない。人と会うのが、話すのが、面倒だと思えることもある。でも、やっぱり俺は人が好きなんであって、再会も、しばしの別れも、すべてこの言葉に込めるしかないのだった。多謝&再見。

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by 山口 洋