爆走の果て

2006/11/24, 22:44 | 固定リンク

11月24日 金曜日 曇り 

 まだ夜も明けぬうち。霧に包まれた山の家で仮眠から目覚め、家を片付けて、一路東京を目指した。道中、曲順を考えながら、都合10通りのものを聞いてはみたが、ベストと呼べるものは見つからない。山で考えたものは、高速道路にはまったくミスマッチだった。マスタリングまであと3日だけれど、今までの道のりを考えれば、こんなもの逡巡のうちに入らない。東京に戻ったら、ipodに入れて、渋谷のド真ん中を歩きながら聞いてみようと思う。果たして、そんな曲順はあるのだろうか?
 ところで、機材を満載した我が車、さすがに阿蘇=東京と云う行程は無茶だった。京都あたりで、「うーん、疲れたなー、中川敬に電話して、休ませてもらおうかな。いや、俺も男だ、大津までがんばろう」なんちゅー考えが頭をかすめた瞬間、後方にパトカーのライトが点滅していた。あっはっは、またやってしまったか、おのれ。39キロオーバー、3万5千円也。おまわりさんはとってもナイス・ガイだった。後1キロで一発免停。多分、負けてくれたんだと思う。何でも都合良く考える俺は、こりゃ急ぐなっちゅー事だと理解して、ゆっくり走ることにしたら、音楽の聞こえ方が変わった。にしても、だ。辿り着いたのは夜10時。車から降りたら、地面が揺れていた。朝は霧の中だったのに、渋谷にはどうしてこんなに人が居るんだ。未だギャップについていけず。

 道中、彼女と別れたばかりの広島のオマエとか、辛かっただろう岡山のオマエとか、加古川の君とか、三重のあんぽんたんとか、名古屋のモテそうでモテない君とか、いろいろ。音楽と共に、エネルギー送っておいたぜ。あとちょっとで終わる。もう少し待っといてくれ。とりあえず、今日は寝ます。おやすみ。

by 山口 洋