音楽の場所

2007/01/28, 19:12 | 固定リンク

1月28日 日曜日 曇り 

 目覚めたら、午後1時近かった。天井を見上げながら、朝まで曲を書いていたことを思い出して、「今日は何だっけ?」と反芻してみたら、午後2時から新宿てインストア・ライヴだってことに気づいた。アーメン呆然。ミカン箱に上がるまでのカウントダウン。もう1時間を切っていた。鏡の中にはぼっこり瞼の腫れた自分がいて、髪の毛はサリーちゃんのパパだった。哀しかった。しかし、どう考えても俺が悪い。ちょっとばかし、音楽の中に没入しすぎてた。減点10。

 どうにか時間には間に合った。でも一言だけ伝えておきたい事がある。メガストアでレコードを買うのに、何が耐えられないって、ひとつのフロアで複数の音楽が流れていることにある。そうじゃない店もあるけどね。俺の耳はナポレオンみたいに良く出来てはいないから、拷問を受けているような気分になる。ミュージシャンが居て、店があって、手にしてくれる人が居て、音楽は成り立っている。その真ん中に音楽がある。だとするならば、演奏している間だけは、そのフロアの音楽を止めるなり、せめてステージには聞こえない位の音量にしてはもらえないだろうか?流れてくる音に負けられないと云う理由だけで、その場所を轟音過当競争のようにはしたくないんだ。街角ならば仕方ない。でも、ここは音楽を売ってる場所なんだから。

 何であれ、アルバムを手にしてくれる人々がこのような表情をしていて、同じ時代に生きていて、これから彼等の日々の中で、それがどう響くのかってことを肌で知るのはとても嬉しかった。来てくれて、ありがとう。4月22日にリキッドルームで待ってるよ。

by 山口 洋