旋律と戦慄

2007/02/17, 23:43 | 固定リンク

2月17日 土曜日 雨 

 人に曲を書くってことは、曖昧な旋律ってもんが許されない訳で、3日間唸り続けて、アドヴァイスも受けて、辿り着いたところは、最初に書いたものと音符にして、16小節で15くらいしか変わらないものだった。考えてみれば、自分が歌うために書いてるもんは、そこまで詰めてやらないので、1番と2番のメロディーが違うなんてことはざらにあって、時々レコード会社のデイレクターに「山口君、メロディー1番と違うけど?」なんてことを云われて、「何か問題あんの?」と嘯いていた自分を今頃になって反省したりする。that's日本的と云えばそのままだけれど、この作業から自分の曲にフィードバックされるものは大きい。もしこれに歌詞を書くことになったら、メロディーと言葉数をびったり合わせてみようと思うが、お前いったい何年曲書いとるんじゃ、まったく。旋律の戦慄。おぎゃー。

 外は雨。暖かくなったり、急に寒くなったり。この惑星はどんどんおかしくなってる気がする。九州じゃ、花が狂い咲いてると云うし。ゴアさんじゃないけど、ひとりひとりに出来ることはあると思うんだ。山で暮らしていると、燃えるゴミも燃やせない(あまりに近所に民家がないので、まるでノロシを上げてるみたいにすぐバレる)し、燃えないゴミは捨てるところがないし、まったくこの国の過剰包装もええ加減にせぇ、と云いたくなる。その前に俺の場合、この机の上にある無糖缶コーヒーから始めよう。今日は13本もある。狂ってる。

 明日は金沢。池畑さんと俺っちゅー、初めての組み合わせです。どうなるのか、俺にも分からんとです。俺も愉しみにしています。明後日は広島にプロモーションに行っております。それじゃぁ、何処かの空の下で。

by 山口 洋