down by the seaside

2007/03/22, 23:12 | 固定リンク

3月22日 木曜日 晴れ 

 仕事場を海の近くに移したとです。窓を開けると、ほのかに潮の香りがするとです。さんさんと陽の光が降り注ぐ場所で、音楽と戯れようと思っています。
 朝まで片付けとったとです。不意に海が見たくなって、午前6時の江ノ島です。路地裏から続々とチャリンコにボードを装着したサーファーが現れるとです。今までサーファーと何の縁もなかったけれど、この季節、この時間に波に乗っとる人たちは本当に好きなんだろうなぁ、と。俺は波乗りが出来んので、名物のしらすを買ったとです。悪くないです。

 ここに来て、一番びっくりしたのは、ゴミの収集に関することです。多分、この地域のゴミ処理施設の規模が小さいんだろうど、事細かに分別して出すようになっています。可能な限りリサイクルする仕組みになっています。あまりに難しすぎて、すぐに覚えられるようなものではありません。でもね、それって素晴らしいことだと思うとです。企業が過剰包装するのは、ユーザーがそれを望むからです。それらは99%ゴミになります。今まで気付かなかったけど、この国の包装事情は「異常」だと思います。何を買ってもゴミがついてくるとです。いざ、分別してみると良く分かります。なので、最近、俺も店で懇願します。「頼むから、包装しないでくれ」って。そっちの方が結果的に楽なんす。東京の仕事場の近くに、Kっちゅーあまり好きじゃない、ハイソなスーパーがあります。まれに行って、例えば「アサリ」を買うやないですか?既に発泡スチロールのトレイにラップされて、充分に包装されているにも関わらず、黙ってると、ビニール袋に入れられ、更にアルミの簡易保冷バッグに入れられ、とどめに「保冷剤、お入れしましょうか?」なんて事を云われるのです。それがハイソな人々の心を満たしているのだとしたら、頭おかしかです。
 云っとくけど、俺はエキセントリックなエコ人間じゃないです。どちらかと云うとガサツです。でも、こういう状況になって初めて気付くとです。包装は結局タダじゃないとです。作るにも捨てるにもエネルギーを使うとです。値段の中にしっかり含まれとるとです。それを減らしたら、企業も楽やし、値段も下がるし、ゴミも減るし、いい事ばっかりやないですか。
 何てことを考えつつ、アナログ盤を聞きながら、片付けとります。リビー・タイタスが流れています。ネットも電話も何も繋がってないけど、音楽を作るのに本当に必要なものだけ、揃えようと思っています。シンプルに暮らしたいとです。何てことを書いておきながら、blogを更新するために東京に戻ってきました。バカ。来月には「Land of music」のツアーが始まります。みんな来いよー。それば伝えたかったとです。にゃん。

img07030012_1
by 山口 洋