客人来たりて

2007/06/27, 23:02 | 固定リンク

6月27日 水曜日 晴れ 

 「風のように来て、砂のように去る」のが、いつしか人付き合いの基本になっていたような気がします。かつてのようにいろんな意味で「濃密」な人間関係を誰にも求めていなかった、ような。人を好きで居るために、敢えて人から遠ざかっていたような。嗚呼、ややこしい。けれど、そこを踏み越えて、また新たな地平で、関係を構築できることを今日、客人たちに教えてもらった気がするのです。だから、人生はやめられん、とこんな日に思います。
 ヘルマン・ヘッセは「人は成熟するにつれて、若くなる」と書き、ディランは「昨日の僕は今日より老けていて、明日の僕は昨日よりずっと若い」と歌いました。でも、今一番ぐっと来るのはイングマール・ベルイマンの言葉「加齢は山登りに似ている。登るほど息切れするが、視野はどんどん広くなっていく」、かな。life goes on。

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by 山口 洋