内陸に吹く海風、東小金井ザ・チャンプルーにて

2007/07/16, 02:04 | 固定リンク

7月16日 月曜日 曇り 

 「land of music」のお礼参りツアーは同時に新しい「Land of music」を見つける旅でもある。これだけの長きに渡って東京に暮らしておきながら、小金井に行ったことさえなかった。そこは中央線沿線にしては、ひどくのどかな場所だった。
 「海風」のマスター。一目会った時から同じ匂いを嗅ぎ取った。64年、長崎生まれの石垣島経由、大阪で途中下車して国立在住。要するに流れてきた人物。ジョー・ストラマーに人生を狂わされたタチ。嗚呼、誰かと似てる。彼には多分、譲れないモノがある。今まで何度も東京で演奏してきたけれど、こんな風に客席がユルんでるのを観たことがない。それはこの店が客が育んできたものなんだろう。ある種の厳しさと共に。パンクと沖縄はその一点で、同居するんだと思う。僕らの世代にとっては。
 いひひ。愉しんでくれたかい?まったく初めての「東京」だったよ、ひとくくりにするのもどうかと思うけど。PAの小林君、素晴らしい演奏をありがとう。勝手だけど、旅づくしの今年の締めくくりはここでやりたい、といつもの俺の直感が申しております。そうなると、いいなぁ。来てくれて、ありがとう。力を尽くしてくれて、ありがとう。この街に立ち寄ったなら、是非、陸深いところにある海風に吹かれてみて下さい。彼等の想いは本当の意味でチャンプルーだから、さ。多謝&再見。

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by 山口 洋