和歌山にて

2007/09/11, 02:48 | 固定リンク

9月11日 火曜日 雨 

 日本全国、何処に行っても友人が居るってのが当たり前だと思っていた。しかし。昨夜、ふと我に返ってみると、和歌山には友人が居ないのだった。こうなると無性に寂しい。街を歩き回ったが、これだっちゅー飲み屋を探し当てることができず、まるでクリスマス・イヴに過ごした某国のような気分で、某レストランで一人晩飯を喰った。空しかった。
 さて。911だ。昨日、ほぼ和歌山人と魂の交流が出来なかった俺は、小屋の人とゆっくり話して、その気質を探ろうとした。うーん、聞く限り、シャイネスとタフネスを持ち合わせているような。ステージに上がって得た印象もほぼ、そのようなものだった。だから、無理矢理の力技は避けた。何だか、距離が離れてしまう気がしたからだ。楽しんでくれたかい?5年間、トラブルなく俺を支えてくれたヤイリギターがすこぶる調子悪かった。突然、虫のような巨大なノイズが乗るのだ。明日はじっくり調整してみることにしよう。何にせよ、雨の中、足を運んでくれて、ありがとう。和歌山の奥深さは一日や二日で理解できるものではない。だから、今度はもう少しじっくり滞在してみたい。また、戻ってきてもヨカですか?
 客席に旧知の友人を発見した。なので、そのまた友人たちと愉しい夜を過ごした。うーん。和歌山。俺の知らないメンタリティー。でも、俺の血にも少しだけ混じっているはずのメンタリティー。この国は本当に奥深いよ。ありがとう、和歌山。っちゅーか「和歌山」って名前がそもそも素敵だよね。でも、俺は地元の連中にどうやって奈良に行くのか、聞こうと思っていたが、完全に忘れてた。あはは。ま、いっか。明日は明日の風が吹くだろう。

追伸
今日も最前列に誰かの娘さんであろう、お子ちゃまを発見した。彼女のリアクション、実に気になるのである。だって、無垢だからね。お子ちゃま、遠慮なく連れてきて下さい。何処までがお子ちゃまで、何処からが大人なのか、未だに俺には不明だけれど。

img07090008_1img07090008_2
by 山口 洋