千里の道も一歩から、静岡市にて。

2007/09/16, 23:32 | 固定リンク

9月16日 日曜日 

 まずは、写真を撮り忘れた。ごめん。
 実のところ、疲労がピークに達していた。近江八幡から自力で移動したにも関わらず、道中4時間、あまり記憶なし。ほんのわずかなリハーサルをやって、ホテルに戻って、自爆。
 しかし、音楽には魔力、そう魔力があるのだった。まずはオープニングで演奏してくれた丸山研二郎君。素晴らしいミュージシャンだ。弱冠25歳にして、あのギターと間の取り方はありえん。既に自分のオリジナリティ−を確立しつつある。俺は彼と、100本ライヴをこなしたら、一緒にレコーディングをする約束をした。彼の演奏を狭い楽屋で聞いているうちに、身体にエネルギーがみなぎってきた。次にPAマン。おおよそ音楽と関係なさそうな風貌の彼だが、その「音楽を愛するが故の」腕は大したものだった。彼はこのハコのPAや照明に関するもろもろを「自作」していた。大いに彼に救われた。そして客席。何よりも音楽を楽しもうとする空気に満ちていた。このハコ「UHU」はオープンから今日でちょうど一年になる。そのめでたい日に俺は呼ばれたと云う訳だ。オーナー、店長を始め、スタッフに至るまで、何とか、ここを「land of music」にしようという気概に満ちていた。その気持ちが俺を元気にさせてくれた。UHU。まだよちよち歩きだし、これからも逆風が吹く日があるだろう。それでも、このような音楽への情熱に満ちたハコは全国にそうあるものではない。だから、頑張って欲しい。そこから本物の文化が生まれていくのだから。俺もミュージシャンに伝えておくよ。
 終演後、スタッフと演奏した。いやはや、音楽って素晴らしいと、今更ながらに思った。ありがとう。静岡の皆さん、どうかこの新しいハコを大事にして下さい。そして、俺は遠くない未来に必ず戻ってきます。ありがとう、静岡。多謝&再見。

by 山口 洋