讃岐じゃー

2007/10/01, 18:11 | 固定リンク

10月1日 月曜日 曇り 

 陸路で四国に入りました。何度もこの地には来ているけれど、いつも飛行機。自分の足で入るのは、また格別です。マネージャーから来た情報だと、倉敷まで行って、瀬戸大橋から入るのがよろし、と。しかし、ん?と思ったのでした。神戸のすぐ側に明石大橋があるでないか。よって、昨日の神戸のライヴで「どっちが近いん?」と云う俺の問いかけに客席は「圧倒的に明石に軍配」ってことで、今日の行程と相成った訳です。それもまた、このツアーのおもろいところでもあります。
 昨夜も飲み屋で友人に語ったんだけど、自力での陸路移動をしているのには訳があります。その昔、どんと氏と「のぞみ」に乗っていた時、彼は「この乗り物は速過ぎる。人間は単位時間あたりに移動してよい距離ってもんがある」、と。まったく同感で、その地で演奏するには自力でじわじわと近づいて行った方が、いろんな光景が見えてくるのです。さすがにバンドでは経費上の問題があって、そうはいかないけれど、せめてソロツアーでは、その場所で演奏する意味を車窓から感じ取りたいのです。ギターも複数運べるしね。ただ、化石燃料をバカみたいに消費するのは心がかなり痛いんだけれど。

 さて、明石大橋す。知らない道を行くのは興奮します。よくもまぁ、こんなでっかいもの作ったなぁ、とか。淡路島ってこんなにでっかいんだ、とか。緑が豊かだなぁ、とか、鳴門の渦じゃー、とか、瀬戸内の光景って美しいなぁ地中海みたいだなぁ、とか。穏やかな海岸だなぁ、とか。この国にはFUCKなことも沢山あるけど、風景は本当に豊かで美しいのです。これを北海道の友人たちに見せてやりたい、と何度も思ったとです。

 香川県高松す。讃岐す。初めて来ました。これで晴れて、四国も全県制覇です。47都道府県のうち、ライヴをやっていないのはこのツアーで行く鹿児島県と鳥取県を除いて、俺の記憶が正しければ、残すは「福井県」だけになりました。福井県、難攻不落です。話を戻して、と。聞きしにまさるうどん屋の多さにまずは驚きます。歩き回った挙げ句、一軒の店に狙いを定めて食します。松田優作の言葉を借りれば「何じゃーこりゃー」。俺が今まで喰っていたうどんは何だったんだろう?殆ど炭水化物、しかしこの異様なまでの美味さは何なのだ?しかも値段もアンビリーバブル。本屋のおばちゃんもナイスだし、ホテルも信じられないくらい安いし、道往く人々とぶつかっても「すいません」じゃなくて「ごめん」って言葉が返ってくるし。うーん、瀬戸内。明日の期待が膨らみます。本当は夜の高松を満喫したいのですが、昨日喉を痛めたので、大人しくしておきます。四国のみなさん、是非明日、遊びに来て下さい。明日演奏する店の前を通ったら、ギネスの看板が出ていました。やる気倍増って、分かりやすくてすいません。

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by 山口 洋