やさくれ男と北九州、小倉にて。

2007/11/11, 23:26 | 固定リンク

11月11日 日曜日 曇り 

 福岡と北九州。近くに住んでいない人にはきっと分からないと思うけど、この二つの土地のメンタリティーは大いに異なるとです。俺も若い頃は北九州に遠征する時にゃ、妙に身構えたもんです。でも、不思議なもので、それがいろんなタイプの違う音楽を生み出す要因にもなっていたりするとです。
 ギャラリーsoap。いい加減で、まっすぐで、アートに理解があって、ユルくて、情熱があって、サイコーです。お店のオーナーMさんはアーティストです。以前、東京の美術館に彼の作品を観に行ったとですが、恐山のイタコを通じてウォーホールとコンタクトを取るっちゅー、とてつもないヴィデオ作品やったとです。俺、ハートを串刺しにされたもん。
 
 今日は券が売り切れで、入れなかった人も沢山居たとか。本当に申し訳ない。出来たら、次は早めにチケット、ゲットしてください。あまりにパツンパツンではsoapの良さがなくなってしまうとです。でもバンドで、1/23に福岡に帰ってくるので、是非来て下さい。

 ところで、今日は北九州らしいやさくれ男が何人かおったとです。20年くらい前、我々がこの街に演奏しにやってくると、鬼気迫る表情で、ずっとポゴダンスしてる連中が居たのを、思い出したとです。とにかく奴ら、いい感じに出来上がっていて、まぁ、よく喋る、突っ込む。空気読まない、あはは。でも最後には「うるさくてすんませんでした」と自ら学習するとこが、良かったなぁ。そんな訳で、まぁ、いろんなことがあったけど、やっぱりライヴってもんは、その瞬間でしかないんだ、と俺も教えられた一日でした。俺はね、幼い頃から多少の緊張感と共に、つき合ってきたこの街が好きとです。関わってくれている人たちの付き合いも、20年を超えるものがあったりするとです。嬉しいとです。

 soap。ライヴの時しか行ったことないけど、今度は音楽は関係なしに、ふらりと遊びに行ってみようと思います。食い物は経験してないから不明だ(ごめん)けど、land of artそして、云うまでもなく北九州のland of musicです。ありがとう。

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by 山口 洋