あり得なかった一年の振り幅、東小金井にて

2007/12/24, 17:51 | 固定リンク

12月23~24日 日曜日 曇り 

 一体俺は今年何本のライヴをやったんだ?多分100本くらいか。リクオは120本だと。その間にバンドのツアーをやり、ソロアルバムを作り、そして「the Rising」を完成させた。無茶苦茶だった。いろんな人に会うたびに「やつれたね」とか「痩せたね」とか。ところがどっこい、ライヴで何度も云い続けたように、俺の心は燃えてるのよ。全然、大丈夫。元気ですよーーーーーーっ。(コピーライトはリクオ)

 さて、最後のライヴまで4連ちゃんっつー、まったく何だよ、このスケジュール状態。富山を満喫する暇もなく、飛行機に乗って、羽田から車をぶっとばして、東小金井を目指した。空港に着いたのが、午後2時半、会場は5時だ。おまけに小川美潮先輩との15年振りの共演が待っている。俺とリクオは車内で、共演する曲を必死に頭に叩き込んだ。でも無理だ。本番で集中しよう。東小金井に着いたのは3時半。先輩との再会を喜ぶ暇もなく、せっせとリハーサルに励んで本番を迎えた。
 美潮さんの歌には何かが宿っていた。何だろう?俺にもその実体は不明なのだけれど、歌ってすげぇ、と久しぶりに感じさせてくれた。素晴らしき大先輩です。「コヨーテ」も先輩、大変だったと思うけど、2007年版で聴かせてくれた。素晴らしかった。美潮さん、また何処かで。でも、今度はもう少し時間の余裕をもってやりましょうね。

 さて、翌日。いよいよ今年最後のライヴだ。hobo jungle tourもこれで終わりだ。俺は朝から異様にハイで(っつーか、そうやって何とかテンションを保っていないと、メゲそうではあった)、冒頭からリクオとレッド・ゾーンで飛ばした。このお店、海風は偏屈かつ、心のまっすぐな店主が経営している。前日、音響のトラブルに見舞われたので、もっとお客さんに楽しんでもらうためにも、音響のスタンダードを作っておきたいと思った。オープニングで歌ってくれた木下君のPAエンジニアとうちのマネージャーで、スピーカーのチューニングと、結線をやり直した。素晴らしい。俺はこうやってLand of musicが進歩していくのを見ているのが好きなのだ。
 これだけハイなライヴも久しぶりだった気がする。楽しかった。リクオも云ってたけど、このツアー、同じ演奏は二度となかった。素晴らしかったぜ。今年の締めくくりにふさわしかった。ひょっとしたら、hobo jungle、来年は南下するかもです。

 海風のホスピタリティーは素晴らしかった。本当にありがとう。俺の誕生日も祝ってくれたし、ツアーの成功も祝ってくれた。無礼講だ。おまけに、海風店主は離島マニアでもあるので、来年、八重山ツアーを彼のマネージメントのもとに、敢行することも決めてしまった。行くぞ、待っとれよ、八重山諸島。そうそう、海風店主に可愛い子供が生まれたのさ。悪い大人ばっかり見て育つんだろうから、きっと素晴らしい人物になるだろう。名前は「はな子」ちゃん。可愛い。

 今日の文章は甚だ支離滅裂だと思う。もう頭が廻らんのだよ。ひとこと、今年一年、本当にありがとう。クリスマスイヴ。俺とリクオに帰る気力があるはずもなく、海風店主に近所のホテルを取ってもらったのだが、イヴの夜で部屋はいっぱい。リクオとヒロシは仲良くツインの部屋で爆死した。俺のイヴのBGMはリクオのイビキだった。わ、わびしい。

 「the Rising」。工場で手作業による箱詰めが始まったそうです。スタッフはそちらに飛んでいます。インタビューも渡辺監督を始めとして、関わった人間どもが続々と。夜明けは近い。是非。

http://d.hatena.ne.jp/theRising/ 

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by 山口 洋