blue beat
2008/02/17, 01:11 | 固定リンク
2月17日 日曜日 晴れ
横浜にて。佐野元春& the hobo king bandを。今まで、いろんな佐野さんを見せて(魅せて、か)もらったけど、今日の彼が一番好きだった。沢山刺激も受けた。
ロックシンガー、あるいはソングライターに「引退」はない。自分で決めてしまわない限り。その中で、「加齢(オーディエンスも含め)」とか、オーディエンスのジェネレーションの橋渡しとか、どうにもならないこの現実とか、相変わらず手に負えない自分の夢想癖とか、エトセトラ。それらと折り合いを付けなきゃいけない。調和させなきゃいけない。おまけに、何処かが「破綻」してなけりゃ、表現する動機がなかったりもする。
村上龍さんは「この国には何もかもがあるけれど、希望だけがない」と書いた。今日、佐野さんは「次のジェネレーションに残したいものは家や土地ではなく、希望だ」と語った。ポジティヴな「死生観」、と云うか。いかに死ぬか、という避けられない命題を見つめた時、いかに「生きる」かが見えてくる。音楽に熱狂するさまざまな世代を見つめていて、これこそ確かな「希望 - espoir」じゃん、思った。大人が楽しめるコンサートだった。と云うか、どんな世代でも、国籍でも、性別でも楽しめただろう。ついでに書くならPAの音量、音質も素晴らしかった。決して暴力的でなく、あり得ない装飾もされていなかった。大人になるって悪くないっすよ、ね、兄貴?
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