cold blood

2008/06/21, 14:44 | 固定リンク

6月21日 土曜日 雨 

 人は誰も自分に流れる血からは逃げられない。それが良質なものなら、何の問題もない。けれど、それが身も凍るようなものだったとしたら?
 向き合わずに生きていたら、突然それが暴れだして、自分や誰かを傷つける。制御不能。どうにもならない。残念ながら、ある種の人間はそんな生き物だ。死んだ人間が抱えた深い闇は、もう闇に返っていった。そして、自分の魂を救済できるのは、自分でしかない。弱さを克服するしかない。必要なのは、神じゃない。そして自らがいつか作り出せるかもしれない「無償の愛」が自身を救うのかもしれない。「負の遺伝子」を背負った人間が、堪え難い苦しみと共に自分を見つめ、負の連鎖を断ち切ること。それは決して不可能ではないと俺は思いたい。ハピネス。

by 山口 洋