「heart of Chiba, pride of all」、千葉県千葉市にて
2008/09/06, 03:51 | 固定リンク
9月6日 土曜日 晴れ
「heart of Chiba」ANGA。看板に偽りなし。読んで字の如し。
一年ぶりにやってきた。実は千葉には上京してすぐの頃住んでいたことがある。甘酸っぱい思い出の残る街。
この街に音楽を根付かせるために、スタッフは前にも増してフントーしていた。俺はミュージシャンだ。リハーサルで音を出してみれば分かる。ハコに入った時、若いPAエンジニアはスピーカーのチューニングをしていた。そのEQっぷりに「若いのに、ええ耳しとるなぁ」と実は感激していた。それから彼はリッチー・ヘブンスか何かの弾き語りの音源をかけ、更にチューニングを施した。ギターを繋いで弾いた。「完璧」だ。不快な成分、皆無。彼はいつの日か大物になるだろう。俺は彼に聞いてみた。「前回とサウンドシステム変えたの?」と。「いや、同じです」、と彼。つまりここのスタッフの想い、奏でられた音楽、そして彼の手腕。それが音を育てたのだ。音とはそう云うものだ。興味のない人にはまったくどうでもいい話なんだろうけど。直感的に電源がきれいだと思った。彼らはきちんとアースを取っていた。素晴らしい。
見た目が怖い照明君は、実はとてもナイスな奴だった。創意工夫が見えた。一部や二部で楽屋に帰ってくるたびに、若くてコワモテの彼とがっちり握手を交わした。ブッキングマネージャーはいつものように情熱を込めて仕事をする。新メニュー「昭和丼」は残念ながら、喰えなかったけど。愛はしっかりと受け取った。ありがとう。
おそらく同輩であろうオーナー氏はブラジル音楽が好きで、カフェ・ミルトンに行ってみたいと。そりゃ、是非行ってください。そうやって、互いの空間が影響しあっていくと、いいなぁ。
ブライアン・ブレイドのライヴを観てから、俺は音楽に没入するようになった。これだけ集中できる環境をもらったならば、後はやるだけなのだ。観たことのない音楽の神様が下りてきて、後はそれに運ばれていくだけだった。いい時間だった。
そうそう。オープニングを努めてくれたユダ君の演奏。リハの時、良かったなぁ。一年たって、いろいろ経験したんだなぁ、こいつ。音楽に嘘をついてないところが好きだなぁ。
ハコから歩いてすぐの映画館で「into the wild」の看板を見つけた。でも、明日にしよ。ステージに立っているうちに、すっかり俺は解放されていた。saicoちゃんが先日歌ってくれたから、俺に「希望」についての歌があるのを思い出した。いろんな事は繋がっていくものなのだ。俺に云える言葉は「ありがとう」だけ。後は音楽の中に、気持ちを込めて、これからも旅を続けます。でもって、また、戻ってきます。それまでどうか、元気で。「heart of Chiba」、その言葉に「pride of all」を付け足して。多謝&再見。
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