香川県高松市にて

2008/10/02, 02:52 | 固定リンク

10月2日 木曜日 晴れ 

 香川県高松市に居ます。前回、うどんを喰い続けた反省から、まだ二喰にとどめています。ここ讃岐平野に於いて、俺的にうどんよりすごいと思うのはチャリンコです。人口に対するチャリンコ保有率は北京並みだと思います。でも北京のそれはほぼ一方通行に近いので、高松の方がアナーキーです。とんでもなく長いアーケードを老若男女が縦横無尽に走り回ります。書くと、これだけのことだけど、実際危険です。携帯メールをやりながらやってくるチャリンコを発見したら、安全なスペースを確保した方が身のためです。念のため、地元の人に確認したなら、「よけたらダメっすよ、相手がよけるまでまっすぐ進まなきゃ」と、パキスタンのトラックドライバーのようなことをのたもうのですが、それはこの街に育たなきゃ無理っす。
 さすがに疲労が蓄積してきました。せっかく四国に来たのに、食事以外でホテルから出る気力もなく、この風景(写真参照)を横目で眺めながら死んでいました。独りで飯喰うのも飽きたしなぁ(これ案外しんどい)。そんな時に、温かく迎え入れてくれると嬉しいもんです。今日のハコ、ラフハウス。とっても愛があるとです。音楽好きなんだろうなぁ、ちゅー空気に満ちています。俺の旅路の共に、と気のきいた音源をくれたり、何故かディジリドゥーの共演者が仕込まれていたり。嬉しいもんです。

 これは本番前に書いた文章す。ただいま、午前3時。高松の新しい友人たちと、いい時間を過ごしました。ライヴ?。うん、ここでしかないライヴだったなぁ。もし、君が出張か、何かで、この街に来ることがあれば、迷わずラフハウスで飲んでください。オーナーは若干コワモテだけど、音楽好きの、似たような血が流れているナイスなガイですから。何よりも音楽バカですから。ライヴが終わった後、みんなで「うどん」を喰いに行ったとです。それぞれの「うんちく」が素晴らしくてね。本当に素晴らしくてね。旅に出たなら、是非勇気を出して、この街の人と関わってみてください。旅の面白さが何倍にも広がるから。俺は、この街の水不足が深刻であることも、うどんがこれだけ豊かであることも、すべてこの街に生きるバカチンたちから教えられたとです。俺は次から、うどんは「生じょうゆのぶっかけ、すだち入り、一人前」でいきますばい。ありがとう。高松。また、来年ね。くれぐれも身体に気をつけて。

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by 山口 洋