その店、vintageにて。和歌山県和歌山市にて

2008/10/08, 03:07 | 固定リンク

10月7日 火曜日 晴れ 。

 開演前に。
 このシリーズ、旅を続けながら、ずっと我が友マサルのことを考えていた。福山でポレポレのオーナーYUさんと話していて、ひとつの結論に達した。奴が凄いのは、老若男女、多くの人々が「自分がこの世に存在している理由」を見いだずに悶々としているこの時代、「大人ってこんなんでいいんだ」、とか「大人ってこんなに愉しいんだ」ってことを自らの行動をもって教えてくれたことにある。しかも、本人はそんなたいそうな自覚なんてまるでないし。それはある種の人にとっては、バカボンのパパ級の「希望」をもって響いてくる。最近のホテルの部屋はファブリーズで除菌される。でも、俺はファブリーズの匂いが嫌いだ。何でもそうやって除菌するなよ。人は除菌されて免疫力を低下させる。あいつ、何だか人間のおっさんの匂い(臭いか)がするんだよなぁ。なんてことを考えていたら、本人から電話がかかってきた。以心伝心。俺らホモかよと云って二人で笑った。

 和歌山vintage。この店は6/29に全焼した。弱冠26歳のオーナーとスタッフはわずか数ヶ月で店を復活させた。これにまつわる話はとっても素晴らしく、なおかつ抱腹絶倒なのだが、ここに記さない方がよかろう。若くて、それでいて骨のある連中だ。この街が、音楽で満ちる日が来るように。そのような想いを込めて演奏した。伝わってるといいけど。来年、お互いひとつトシを取って、進化した形でまた会おうな。ありがとう。また会う日まで、どうか元気で。

追伸(ほぼ私信)
榎本君。サポート、本当にありがとう。元気な君たちの第一子が生まれること、祈ってるよ。

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by 山口 洋