街に生きる、広島市にて

2009/09/22, 03:25 | 固定リンク

9月22日 火曜日 雨 

 昨日、広島東洋カープのユニフォームを着た人々を大量に見かけた。オレは疲れ果てていたが、広島の街でカープの試合を、しかも新しい、ドームではない球場で観るのもいいアイデアだと思い、弟分のボンバー某に球団まで手を回してもらってチケットを手に入れようとしたが、完膚なきまでにsold outだった。残念だったけど、妙に嬉しかった。きっとこの盛り上がりは東京では報道されない。でも、広島の人々は燃えているのだ。俺たちは結局、絶品のパスタ屋さんで、ラジオ中継を聞いていたが、これぞ野球と云う幕切れで、コーフンした。ついついワインを二本空けてしまった。アーメン。
 件の渋滞後遺症はなかなかのものだった。特に喉と腰は深刻なダメージを受けていた。幸いにして、寝る時間だけはあったから、いつもの三倍にあたる14時間、オレはベッドでミノムシになっていた。
 会場のヲルガン座は一年半の歴史しかないのに、しっかりと風格を身につけつつあった。オレはそのエネルギーに無理せず乗っかることにした。前述のカープも含め、頭の中には「街に生きる」と云う言葉が浮かんできた。みんな、それぞれ。街に生きる。ヒロシマも広島も。オレが知る限り、ずっとそんな街だった。何かを受け取ってくれたかい?オレはたくさんのエネルギーをもらったよ。
 結局のところ、広島名物の悪夢の「ヒロシズ・ナイト」はプチな形で行われた。一年に多くて二度しか会えない友達だ。逃げる訳にはいかん。いい夜だった。誰かは家を建て、誰かは新しい恋に夢中になり、誰かは仕事のトラブルを抱え、エトセトラ。オレの勝手な感覚だけど、広島の人は口に出さない分だけ、自分の街に生きてる感覚が強い。それが、訳もなくグっと来る。カープ、オレも応援するぜ。ありがとう。広島。また会う日まで、みんな元気でね。多謝&再見。

追伸
今日のポロシャツはグレーで。空の色に合わせてみたとよ。

img09090024_1img09090024_2img09090024_3
by 山口 洋