未知の領域、30キロと大切なアナウンス#4

2009/10/28, 18:56 | 固定リンク

10月28日 水曜日 晴れ 

 今週日曜日のレース前にLSD (long slow distance - ゆっくりと長い距離を走ること)の仕上げとして、どうしても未知の領域である30キロの世界を体験しておきたかった。実行するなら今日しかなかった。随分疲労もたまるだろうし、だいいち、ここまで仕上げた身体が故障したら、意味がないし。
 決して飛ばさないように、1キロ6分のペースを守って走り出した。快調だ。足の調子もいい。けれど25キロを過ぎたあたりから、足が鉛みたいに重くなった。自分の足じゃないみたいだ。かろうじて余力が残っている上半身と根性に、足は引きずられているだけの状態。しんどいにも程がある。せめて気分を換えようと思った。今まで経験したすべての事に、思いつくまま、ひとつひとつ感謝を込めて、走ることにした。「ありがとう」を何回心で云ったんだろう。走り終えて、倒れこんだ。キツかった。確かに未知の領域だった。巻物には30キロをフツーにLSDで走れるようになったら、ペース走に移行せよと書いてあるが、まだ無理。だいたい生まれてこのかた、3時間11分も続けて走ったことなんてないし。
 収穫もあった。心肺とガッツだけはぜんぜん平気だ。まだイケる。ペースも最後まで落ちなかった。でも、いかんせん脚力が42キロを走るには心もとない。30キロは肉体的な中間地点らしい。ここからの12キロが地獄だと。これ以上の地獄って一体どんなんだよ、と思いつつも、まだ走り始めて3ヶ月じゃねーか、と。フツーに30キロ走れる肉体になってやろうじゃねーか、と沈みゆく夕陽に誓った。

 さて、バンドのツアー前の大切なアナウンス#4です。
 「heatwave結成30周年記念モデル - 希望を載せて飛ぶための羽根4号」はジュエリー・デザイナーの中野さんによって、女性も身につけやすいようにデザインされています。http://www.five-d.co.jp/heatwave/blog/index.php?id=09100023
 ところで、今回のキーリングはオレのリクエストによって作られました。野郎共が「一生モノ」として使えるもの。使えば使うほど愛着が湧いてくるもの。何よりもモノが溢れているこの時代に、オレや中野さんが「欲しい」と思うシンプルなもの。日本の職人さんたちがその技量を余すとこなく発揮できるもの。昨夜、完成したものを見せてもらいましたが、サイコーです。素晴らしい。素材や制作過程について、オレは詳しくないので、中野さんのblogを参照してください。これも羽根4号と合わせて、ライヴ会場特別価格で提供してもらいました。そんなに沢山作っていないので、欲しい人は早めにゲットしてください。詳細はウチのスタッフから近日中にまとめてアップされると思います。

http://k-a-g.com/

 さて、マラソンランナーでもあるスタッフS君による「結成30周年記念インタビュー」も第七回までたどり着きました。1994年、アルバム「NO FEAR」のあたりです。あと15年あるけど、ツアーまでに間に合うのかな?楽しんでください。

http://d.hatena.ne.jp/theRising/

 何はともあれ、今週日曜日にハーフマラソンを走ったら、バンドのツアーに向けて、思い切りシフトします。迷ってないで、みんな来んしゃい。30年分のロックンロールの奇蹟をお見せします。ワン。

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by 山口 洋