風音、福岡にて
2009/11/21, 10:50 | 固定リンク
11月21日 土曜日 曇り
午前中に、博多駅前のホテルから街の中心街を抜けて、大濠公園まで走ってみる。知っていたはずの路地を抜けて、公園をぐるぐる周回しながら、いろんな事を考えてみる。
「風音」。KBC(九州朝日放送)の名物ディレクターだった故岸川さんを忍ぶイベント。この街から巣立ったミュージシャンで、彼にお世話になっていない人はいない。残念ながら、タッチの差でオレはお目にかかることはできなかったのだが。石橋凌と云う人は人間として、男として、恩義を絶対に忘れない人だ。彼がこの街や岸川さんの素晴らしさを後世に伝えようと、どれだけフントーしていたかは知っていた。つい先日、30周年ツアーで、帰ってきた時に心から思ったのだ。この街に生まれたがゆえ、面倒なこともたくさんあった。でも、胸を張って云えるのは、この街がオレたちを育ててくれた。このトシになって、猛烈な感謝の気持ちがこみ上げてくる。
たくさんの年上のミュージシャンを差し置いて、凌さんから最後に演奏してくれ、と頼まれた。正直、荷が重かった。でも、それを引き受けて、感謝を込めて演奏することが、40の齢をはるかに超えた自分たちの役目だと思った。
客席の表情や、打ち上げに居並んだものすごい数のミュージシャンのそれが、何かを物語っていた。楽屋では10年振り、20年振りの再会もたくさんあった。それは会ったことのない岸川さんが繋いでくれた縁だ。心から感謝を。
打ち上げの席で、凌さんに質問した。ずっと胸の中にあったオレの夢のひとつ。「オレはショーン・ペンの映画の音楽を作りたいんです」。彼は「クロッシング・ガード」でショーン監督のもと、ジャック・ニコルソンと共演している。「ヒロシ君、それは叶うよ」。どこからどう手をつけていいのか分からないけど、オレもそんな気がする。ずっと、このまままっすぐに歩いていけば。


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