リハーサル

2010/01/14, 02:59 | 固定リンク

1月14日 木曜日 晴れ 

 午前中に「どりゃー」と走って、午後からリハーサルに行く。1/18の魚ちゃんとのライヴのためのもの。

 自分で歌を書いて、それを演奏すると云う意味では、シンガーソングライターだとは思う。けれど、その呼称で呼ばれるのは今でも好きではない。何故ならオレはレッキとした素晴らしいバンドの一員だからだ。バンドマンと云う呼称も好きじゃないので、「職業は?」と聞かれたら、「バンドの人」みたいな。それが一番しっくりくる。自分で何もかもやれ、と云われれば出来ないことはない。けれど、驚きは少ない。つーか、楽しくない。オレは誰もコントロールしたくない。バンドに新しい曲を持っていくとき。30年もやってるけど、未だにキンチョーする。自分にどんなに確固たるイメージがあったとしても、それはメンバーには伝えない。オレはただ歌って演奏するだけ。と云うよりは、彼らの才能と直感を通過して、願わくば化学反応が起きて(起きずに沈没する曲も沢山ある)、こりゃ、四人の音だよな、という形が浮かび上がってきたときが一番嬉しい。
 曲を書くのは、どんなに冴えていたとしても、結局は机上の空論。誰かに投げかけたとき、劇的にリアリティーを伴ったり、足りない部分が見えてきたりする。この数ヶ月かで、幾つかの曲を書いた。でも、今日、魚に投げかけてみて、素晴らしい部分とダメなところが「瞬時」に見えてきた。机の上で、ある部分を3時間悩んでいたとしても、そんなことは取るに足らない良さとダメさが瞬時に浮き彫りになる。フィジカル、かつメンタル。だから、オレはバンドが好きなんだと思う。魚先生とオレは「直感」と「熟考」のポイントが良い意味で逆なのだ。一本のライヴで、どこまでできるか不明だけれど、そこに生きている自分たちが決して嫌いではない。
 1/18は、ソロともトリオともフルバンドとも違うものになると思います。テーマは「宇宙」かな。気軽に足を運んでください。

 ハイチの地震。オレが昼前に家を出た時点で5万人が亡くなったと聞きました。ゴマンニン。5万人。絶句。アメリカやこの国で、それだけの人が亡くなったなら、いったいどれだけのニュースになるんだろう。腑に落ちません。

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by 山口 洋