5度目のレース完走

2010/02/07, 12:20 | 固定リンク

2月7日 日曜日 晴れ 

 朝5時に起きて、体調を整え、5度目のレースに向かう。これまでずっと一緒に走ってきたヨシミが遂にリタイア。でも幼稚園の園長さん、マスイぴょんが居たので、共に20キロにエントリー。彼は何度もフルを走っている。4時間ちょっとのタイムも持っている。ところで、もう誰かと競うことには興味がなくなった。頭にあるのは3/28の初めてのフルマラソンで4時間を切ることだけ。敵は自分自身のみ。フルで4時間を切るためには1キロを5分40秒で走り続けなければならない。でも、それはギリギリのタイム。自分の能力と照らし合わせ、マージンを稼いで、キロ5分20秒に決めた。今日はそのタイムで20キロを走ると、どの程度の疲労があり、どれだけの与力があるのか。それをチェックするために出場した。
 ところがどっこい。スタート直後から集団のペースが速い。4分40秒ペース。仕方ない。付いていくか。二ヶ月前なら到底無理だったが、楽々とは云えないまでも、余裕を持って付いていけるようになった。並走していたマスイぴょんが15キロ過ぎで苦しそうになってきた。悪いけど先に行くね。結局、そのペースをほぼ落とすことなくゴールにたどり着いた。1時間36分。平均ラップ4分50秒。このままフルを走りきれたなら、タイムは3時間23分になる。あはは、でも、それは無理だね、絶対に。
 「走った距離は裏切らない」と云ったマラソンランナーが居たが、本当にそうだと思う。今日は天気も良く、最高に気持ち良かった。日々の練習のおかげで、キツさとも友達になった。先月の20キロは5キロの砂浜走を含んでいるので、単純な比較にはならないが、10分の記録更新。しかも、先月より、走っていることが抜群に楽しかった。人生と同じように、天候もあれば、周囲の状況にも引っ張られる。その中で、己の能力を理解して、黙々とラップを刻み続けること。マラソンに於いては自分がウサギなのかカメなのか、それを知る必要がある。自分がウサギだと勘違いしたら、必ず後半失速する。オレにスピードはない。トップで折り返してくる連中とは靴音が違う。彼らの音は地面とはたくような音がする。でもカメにはスタミナと根性と粘りがある。それさえ理解していたなら、必ず目標は達成できると、オレは信じている。
 街の連中が続々と走り始めた。誰とも競うことはないと思う。1キロでも5キロでも10キロでもいいと思う。この大会を継続してくれている人々に感謝して、自分のために走ってくれれば。きっと何かがもたらされる。

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by 山口 洋