京都にて

2010/03/14, 20:55 | 固定リンク

3月14日 日曜日 曇り 

 京都。その街でいろんな経験をした。でも、待ってくれてる人が居るから、オレたちは行く。
 拾得。日本で一番古いハコ。実に35年を超える歴史を誇る。オレはオーナーのテリーさんの変わらぬホスピタリティーが大好きで、拾得に行くと云うより、テリーさんに会いに行くって感覚の方が正しい。いつまでも元気で居てくださいね。
 会場に着いたとき、前日のセッティングがそのまま残っていた。見覚えのあるそのストイックなセッティングは八重山の唄者、大島保克のものだった。八重山が産んだ二人の天才、大島保克と新良幸人は、数少ない本物のミュージシャンだ。何だよ、会いたかったなぁ。ヤス。連絡くらいしろよ。旅先で、大好きなミュージシャンとすれ違うのは、ひどく運がなかったような気分になる。仕方ないんだけどね。でもここで彼の唄を聞いたら、ぐっと来るだろうなぁ。オレが云うのも何だけど、是非足を運んでください。彼は毎月ここでやってるみたいです。つーか、オレが観たい。
 魚先生と俺。ひかりを探しに、届けにきました。受け取ってくれたかな?当たり前だけど、同じ瞬間は二度とありません。来てくれて、本当にありがとう。オレたちはステレオタイプなリアクションを求めてはいません。そのライヴが何処に行くのか、自分たちにも分からないし。だから、それぞれに、それぞれの「ひかり」を持ち帰ってくれれば、嬉しいのです。

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by 山口 洋