route 4 revisited、宮城県白石市にて

2010/03/21, 02:05 | 固定リンク

3月21日 土曜日 曇り 

 何度も何度も一人で種を蒔いた場所に、ようやくバンドの誰かと行くことができるのは無上の喜びでもある。そんな簡単なこと、と思うかもしれないけど、実はそんなに簡単でもない。ミュージシャンなんて、しょーもないライヴを一回やってしまったら、それで終わり。長年に渡って共に音を紡いできた誰かが加わると、どうなるか。1+1=2ではない。ひとつひとつの音の雫から、どっちが音を出しているのかもはや不明なカオスまで。音楽は自由で無限で永遠だと、このごろ思う。楽しんでくれたかな?
 魚先生との演奏はどちらかと云うと広い場所が適している。風景を描くためのキャンパスが広い方が、そりゃ楽に決まってる。けれど、ここは決して広くない場所にギュウギュウにオーディンスが居てくれる。だから、目を閉じて、ぐっと集中する。すると、その狭さが広く見えてくる。ほんとだよ。僕らはまたひとつ可能性を掴むことができた。嵐の中、足を運んでくれて、本当にありがとう。
 最後の曲で、僕の大事なヤイリギターがウンともスンとも云わなくなった。さすがに酷使に耐えられなくなったのか。8年だもんな。早速、ヤイリ病院行き。元気になって、吉祥寺のライヴまでに帰ってきてくれよ。

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by 山口 洋