新しい時計

2010/06/06, 19:17 | 固定リンク

6月6日 日曜日 晴れ 
 
 ときどき、一緒に走ってきたマスイぴょんが今日北海道のレースで、念願の4時間切りを果たしたと。何だか我が事のように嬉しかったな。君の努力は陰ながら、見てたよ。次第に闘う男の顔になっていってたのもね。おめでとう。

 物欲はないと書いたが、欲しいものはある。走ることはだんだん原始的になってきて、今や色気も何もなく、箱根駅伝の学生ランナーが着ているのとほぼ同じ格好の中年ランナー。つまり、行き着く先は機能性で、オシャレである必要なんかない。具体的な目標は口にしないけれど、それを達成するためには、これからはシビアな練習を積み重ねる必要がある。僕が走っているコースは距離表示が、かなりいい加減なのだ。今まではそれで良かったけれど、これからはきちんとしたラップを取るために、もっと正確に計る必要がある。ツアー先で距離表示がある場所を探すのは難しいし、せっかく山の家でトレーニングをしても、ラップが分からないのはもったいない。これからはインターバルトレーニングもやらねばならないし、身の危険を回避するためには心拍数を計り、カロリー計算もして低血糖も防がなきゃならない。原始的になってきたとしても、そのような機械だけは探さなければ。あるのか、そんなもの?
 でも、あったのだ。その時計はGPSで動いているので、地球上のどんな場所でも、ほぼ正確に距離を計ることができる。ツアー先でも、山の中でも。今日は違う道にしようと思っても当然追随してくれる。毎日同じ場所を走るのなら、同じ地点を通過したときに自動的にラップを計測し、信号待ちでは一時停止し、トレーニングモードでは鬼監督の代わりにアラームで走るべきラップタイムを教えてくれる。当然、心拍計もついていて、カロリー計算もでき、コンピュータにはそのデータをワイヤレスで送信できて、何処をどういうタイムで走ったのか地図上でも確認できる。
 早速走ってきたけど、こりゃ優れものだ。手に入れて良かった。ところで、ずっと使ってきた古い時計にも妙な愛着が湧いていた。真面目に走っている誰かにプレゼントしようと思う。

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by 山口 洋