継続すること、北海道函館市にて

2010/07/01, 02:17 | 固定リンク

7月1日 木曜日 曇り 

 北海道にやってきました。この時期、何が好きって、空港を一歩出たときに「ひんやり」と頬をなでる北国の空気。ところがどっこい、期待に反して、最近函館では「蝦夷梅雨」という現象が起きていて、その空気はしっかり梅雨のものでした。ここにも確かに地球温暖化の波が。

 僕が一人でツアーを続けている理由。それは第一義的にはいつの日かフルバンドで訪れるための「種」をまくこと。本気です。長い間続けていると、良いときも、そうでないときもあるけれど、諦めません。実現するまでは。

 函館山の麓に「想苑」と云う50年の歴史を誇る名門ジャズ喫茶があります。かつて、この街のモボやモガたちがオシャレをして通った店です。もう何度目になるのか分からないけれど、ここに来る度に「帰ってきたなぁ」と云う感慨を覚えます。それはひとえに、どんな時代であれ、僕らの音楽を伝えるために力を尽くしてくれる人たちの「継続する志」のおかげです。本当にありがとう。首謀者、浜野はこの街で無農薬野菜を作っています。かつて、マイク・スコットに僕のCDを渡すためにイギリスに渡った男です。アホでいて、高血圧です。訪れるたびに、そのリレーションは広がり、今回は彼らの野菜、おぐに牧場の牛肉、函館の塩、エトセトラ。それら心のこもった食事が「ロックンロール・プレート」としてオーディエンスにふるまわれました。暮らしの延長に、当たり前に音楽が存在していること。書けばこれだけのことを実現するのは簡単ではありません。オーディエンスは総じてシャイだったけれど、音楽の力をそれぞれに受け取ってくれたら本望です。

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by 山口 洋