きれいな魂に会いにいく、北海道苫小牧市にて

2010/07/03, 02:39 | 固定リンク

7月3日 土曜日 晴れ 

 函館から苫小牧って、近いと思うでしょ?とんでもないです。北海道はデカいっす。浜野某に連れられて、太平洋沿いを北上すること4時間。ホッケーの街、苫小牧に到着です。ここには33年の歴史を誇る、苫小牧の魔界「アミダ様」があり、オーナーのツルさんが鎮座しています。彼はとてつもない人です。優しくて、厳しくて、イカれてて、深い愛を持つ男で、スキンヘッドです。いつか僕が「日本奇人変人列伝」を書くことがあるなら、冒頭に登場かな。
 今日は僕のために、ステージの後ろに「オブジェ」を用意してくれました。旅人のためにまずはサンドイッチとコーヒー。口は悪いけど、優しい人です。地元の新聞には今日のライヴの記事。本当にありがとう。でも、ライヴになると彼は豹変するのです。間断なく、ライブ中に鋭い突っ込みが入ります。初めて、ここに来たときにはまったく太刀打ちできなかったのです。でも、それもまた愛。旅を続けるうちに、彼とやり取りしながら、音楽に没入していけるようになりました。まったく、とんでもなくきれいな魂だと。
 彼は別れ際にこう云いました。「ヒロシの音楽はファンには受け入れられてるかもしれないけど、僕にはまだ名曲と思えるものがない」と。あはは。こんな風に云ってくれる人も、もうそんなには居ません。本気で生きなければ、彼の愛には応えられないのだと、僕は思います。ツルさん、ありがとね。そして足を運んでくれた人々。本当にありがとう。また、必ず戻ってきます。

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by 山口 洋