キヨシとの夜、北海道札幌市にて

2010/07/04, 19:19 | 固定リンク

7月4日 日曜日 晴れ 

 「僕は鍛えてるから、もう無敵の身体だ。声も伸びるし」なんて、調子ぶっこいたのはどこのどいつだ。はい。不肖、私めでございます。

 苫小牧から、札幌に移動し、いつもの由緒正しきジャズクラヴ「くう」にてライヴ。過密日程がたたったか、移動距離が長過ぎたのか、昨日のツルさんにアテられたのか、いずれにしろ、身体は元気なのですが、喉をやられてしまいました。まったく一年振りに愉しみにきてくれているオーディエンスが居るってのに、プロとしてあるまじきことです。ただ、生身の身体なので、痛んでしまったものはどうにもなりません。だから、精一杯の気持ちを込めて演奏しました。そして、そんな時に限って機材が壊れる。アーメン。昔の僕だったら、キレてたと思います。自分に。でも、大人になりました。そのとき、自分にできる最大のことをやろう。そのようなつもりでステージに立っていました。足を運んでくれて、本当にありがとう。「くう」のみなさん、いつも心を込めて仕事をしてくれて、ありがとう。
 さて。札幌にはキヨシさんと云う素晴らしいミュージシャンが居ます。そうです。トマトスに居たキヨシさんです。僕はもはや彼を愛しています。一年に一回しか会えないけれど、会うと元気になります。彼はバイーヤと云う極上の音楽が流れるバーを経営しています。喉はこんな状態だし、行くべきかどうか悩みました。でも、会わなかったら一生後悔するぜ、といつもの直感が申したので行きました。キヨシさんは僕が喉にダメージが残っているのを既に知っていて「喋るな」と云いつつ、南沙織で迎えてくれました。ゆっくりと時間は流れて、精神のチャージ完了。キヨシさん、サイコーだよ。今度会うときまで、どうか元気でね。

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by 山口 洋