まっすぐに生きること、北海道旭川市にて

2010/07/06, 21:46 | 固定リンク

7月6日 火曜日 晴れ 

 読者のみなさんは、旭川の道がどれだけ「まっすぐ」かなんて知る由もないっすよね?これがね、あまりの「まっすぐさ」に道に挑まれてるような気分になるんです。「よっしゃー、受けて立とうじゃねーか」と勇んでみるものの、走ってるうちに気持ちが折れてきます。僕のランニング時計はgoogle earthと連動してるのですが、後で軌跡を確認して、あまりの直線っぷりに悶絶、みたいな。ちなみに写真を見てください。この直線、目算で少なくとも7キロはあります。 

 さて、旭川のライヴ。お世辞にも超満員とは云い難い状況でした。長い間ミュージシャンを続けていると、稀にこんな日もあります。ライヴ中にも話したけれど、1万人の前で演奏することより、こちらの方が遥かに難しい。僕は今日、何が出来るのか、ぐっと考え、ぱっと演奏する。でも反応は温かかったし、今まで何処でもやったことのないようなフレーズが指から湧いてくる。音楽とはつくづく不思議なものだと思います。試練と呼ぶほどのことでもないけれど、意味のない試練は本当に与えられないとこの頃思います。終わりかけていた僕の喉もPAエンジニアの素晴らしい腕によって、最後まで枯れることはなかったし。何にせよ、愛。そして希望。この世に著しく欠けているものは。今夜、僕は少ないオーディエンスからそれをを受け取ったのです。心からありがとう。
 北海道シリーズ、これにて終了。出会ったたくさんの人たち、どうか来年まで元気で。そして心からのサポートをしてくれた友人たち。本当にありがとう。

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by 山口 洋