シリシリ坊や、八重山から東京へ戻る

2010/07/15, 20:45 | 固定リンク

7月15日 木曜日 晴れ 

 八重山、いと去り難し。訪れるたびに、その想いは増すばかりです。旅を続けていて、辛いのは見送られることです。後ろ髪を引かれるじゃないですか。それぞれに、気持ちのこもったお土産を手に、空港に集まってくれたりすると、涙腺緩むじゃないですか。まったくよう、本当にありがとう。どうか、みんな来年まで元気でね。まっすぐに生きて、いい曲書いて、必ず戻ってきます。

 ところで、「シリシリ」って知ってる?知らないよね?島のミツオさんは「東京じゃ、みんな知ってるさー」と云ってましたが、そんなこと絶対にありません。そもそもこの話。島のコーちゃんが「野菜のパパイヤ」をプレゼントしてくれたことから始まったのです。はい、まず「野菜のパパイヤ」ってところが?っすよね。僕も知らなかったんだけど、野菜のパパイヤを熟成させると、果物のパパイヤになるんだそうです。でもって、「ヒロシ、パパイヤをシリシリして喰うとうまいさー」と云われたのですが、「??????」。「パパイヤをシリシリ」。聞けば、それはスライサーの丸いバージョンのようなもので、パパイヤと人参をシリシリする(この場合、動詞)と断面が丸いので、格別に食感がよろしい。本島では居酒屋に「にんじんシリシリ」とか「パパイヤシリシリ」というメニューがあるし、八重山の八百屋でも「パパイヤシリシリ」はフツーに売られている、と。ほんとかよ?嘘だー、みんなで寄ってたかって騙してるだろー?
 で。ミツオさんがわざわざ買ってきてプレゼントしてくれました。(写真参照)じゃーん、これが噂の「シリシリ」です。このマシン本体をまず「シリシリ」と呼び、円形にスライスされた食物のことも「シリシリ」と云うそうです。さっそく、家に戻ったら、コーちゃんがくれた野菜のパパイヤをシリシリしてみます。ちなみにパッケージに記された正式名称は「パパイヤ突き」。「パパイヤ突き」って、まったくもう。

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by 山口 洋