勝手に実家

2010/08/27, 10:41 | 固定リンク

8月27日 金曜日 晴れ 

 山里にある、ちょー親しい友人の家に立ち寄る。甚だ迷惑だとは思うが、僕は勝手に「実家」だと思っていて、その古い日本家屋の座敷に足を踏み入れると、アラレもなくくつろげて、畳の上で瞬時に怠惰な格好になる。一応足りないまでも、礼節をわきまえているニンゲンだと思ってはいるが、どうにもこうにも自分らしく振る舞えるのは、昔から行き交う旅人を受け入れてきた懐の深さが成せる技か。ここには携帯の電波も届かないし、コンピュータも使用不能。「犬が自由に走るのなら、何故人にそれができない」と云ったのはディランだけれど、束の間の野犬状態が嬉しいことこの上なし。
 ちょー可愛い娘たちが居る暮らしってこんな感じなのか。はふーっ。親思いの息子ってのはこう云うことなのか。何でもかんでも自分でやるしかない僕にはあまりに新鮮な光景。末娘の通知表に「保護者」のサインをしたのは僕である。いいのか、そんなことで。それもまたあの娘の優しさなんだろう。はふーっ。普段、喰えない愛のこもった食べ物と、アホな会話と、麓までの上半身裸走と、エトセトラ。解毒とチャージは完璧だ。心からありがとう。

img10080035_1img10080035_2img10080035_3
by 山口 洋