ダメ男、中土佐町で演奏する

2010/10/30, 20:11 | 固定リンク

10月30日 土曜日 晴れ 

 昨夜は「フィーバー(古っ)」しすぎた。どうしてって、僕らを呼んでくれるきっかけを作ってくれた夫婦がふたりして走っていて、高知新聞の記事を書いてくれた記者氏の仕事が、あまりに根性と魂が入っていたからだ。多分、もう一軒行こうぜと云ったのは珍しく僕で、ワインを次々に空けていたような。
 どうにかチェックアウトの時間に目を覚ますと、手に「8:45」と書かれていた。しまった。明日は8時45分から走るぜ、と云ったのは多分、僕。彼らは二日酔いにも関わらず、ホテルのロビーで待っていてくれたに違いない。自分の名誉のために云っておくけど、普段僕は約束をホゴにしたりしない。こういうのって、激しく自己嫌悪に陥る。ホテルの部屋には「高知新聞」が差し入れられていて、記者氏の仕事を読んで、その素晴らしい仕事と、自分のダメっぷりに再び自己嫌悪に陥って、気絶したまま会場に運ばれる。そのまま僕らはラジオに出演したものの、意識は朦朧。僕は生放送中に「ワン」しか云えなかった。

 カツオの一本釣りの基地、「男の港」で行われたライヴ。僕らが生まれた頃の「昭和」な感じが色濃く残っている。漁師の街の人たちの団結力は素晴らしく、みんないい表情だった。都会じゃ、もう見かけないなぁ。中土佐町。音楽やってて良かった。たくさんのエネルギーをもらいました。演奏中、何故か「哀しみには終わりがある」って言葉が浮かんできて、海からの湿った風に吹かれていました。

img10100027_1img10100027_2img10100027_3
by 山口 洋