ストーンズ考

2005/12/30, 22:28 | 固定リンク

12月30日 金曜日 曇り 

 ストーンズが来るとな。俺の個人的ロックヒーロー、チャーリー・ワッツが叩いているのを観ることが出来るのはもう最後かもしれない、とか思う。でも、チケットの値段を知って、気持ちが萎えた。18000円也。この金額が払えない訳じゃない。でも、ロックンロール・ミュージックなんて、もっとカジュアルなものじゃなかったんだろうか?俺がストーンズに衝撃を受けたのが多分13歳、1975年か6年。今、俺がその年齢だったら、多分チケットを買えない。人生を変えてくれた恩義に対して、この値段は確かに高くない。オールドファンが懐古するのも自由。でも、次のジェネレーションに繋いでいくことを考えたら、この値段はねーだろう、と俺は思う。勝手なファン心理だけど、同じ東京ドームでも、ローリング・ストーンズはマイケル・ジャクソンとは違ってて欲しい。派手なセットとか、ステージ脇から出てくる沢山の踊り子とか、個人的には求めていない。渋谷公会堂なんてところで、5人でやってくれれば(「Love you live」のエルモカンボ・サイドみたいな演奏を)、俺は30万払ってでも行くな。何てことを書きながら、結局足を運んで、「Tumbling dice」のイントロで号泣したりするタダのファンに代わりはないのだけれど。んー、ファン心理ってものは複雑だ。
 

by 山口 洋