吉祥寺にて

2007/01/11, 15:29 | 固定リンク

1月11日 木曜日 曇り 

 時々思い出したように、吉祥寺のこのハコで歌うのは、店に情熱があるからだ。それは仕事を見ていれば分かる。PAのオペレーターは半年前にやっただけの俺の好みを完璧に覚えていた。今日、お客さんは何飲むのかな?と尋ねたら、「そりゃ、ギネスでしょう」と返ってきた。こんな場所からは「文化」が生まれていくと、俺は思う。ありがとう。だから、声を掛けられると、「やってみようかなぁ」と。近藤に「もっと東京でやってくださいよぉ」と微妙に怒られたけど。
 電車で通えるのも、嬉しい。井の頭線と世田谷線だけは乗っていてほっとする。今日は嬉しい光景を見たんだ。吉祥寺の駅前で自転車に小さな子供を乗せたお母さんがコケた。派手にコケた。何人かの通りすがりの人々が即座に助けに走った。誰かが子供を介抱し、それを見た誰かは母親の方に走った。捨てたもんじゃないじゃん、東京。
 新しい歌はまだ身体の中に入っていなかった。それは何度も歌った昔の歌と比べてみれば如実に分かる。「Land of music」は未だ途上の道。新年で忙しい中、足を運んでくれてありがとう。楽しんでくれたかい?「Life work」はこれからもやるよ。ライヴでも云ったけど、4/22はリキッド・ルームで「Land of music」。ヒートウェイヴ見参です。
 すきっ腹にビールは効いた。でも、家に帰ると何故か俺は近藤を拉致していて、あっと云う間にワインは空になっていた。よう、兄弟。出来ることをやることでしかないんだよ。

追伸
 これを書いているのは1/12。打ち合わせで我が家にやってきてくれた編集者のS君の台詞。「山口さん、昨日のライヴ。1部と2部逆でしょ」。そうだったかもしれん。すまん。ロックン・ロールダイアリー。書籍として、まとめようと思っています。

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by 山口 洋