大切なアナウンスその2

2009/10/15, 16:01 | 固定リンク

10月15日 木曜日 晴れ 

 午前中、携帯屋に行った。一件目、撃沈。昨日と担当者は違ったが、応対はあまり変わらなかった。またしても、携帯を放棄したくなる誘惑に駆られたが、この街にはもう一件店がある。そこに行って駄目ならそうしよう。それから好きになれない人やモノにチャンネルを合わせるのは止めよう。二件目。出て来た若い男性に、事情を伝えた。ん?こやつは違うぞ。「それはお困りですよね、ひどい対応ですいませんでした。やってみましょう」。おおっ。ここまで違うものか。オレの古い携帯からは何故かデータが抜き出せなかった。彼は悩んだ挙げ句、赤外線でそれを抜き出し、店の携帯に一度データを移し、それからwebにアップするという離れ業をやってくれた。作業には一時間くらいかかった。おまけに金を受け取ろうともしなかった。「本当にありがとう。あなたはプロだ」と伝えたら、「困った事があったら、いつでも気軽に来てください」と。ヒロシ感激。結局は人なのだ。次に何かがあるときはその店で買おうと思う。ありがとう。

 夕方。ゆっくりと10キロ走った。1キロ6分というペースも身体にしみ込んできた。天気もいい。最高だ。そこにゲイとおぼしきおっさんがチャリンコで並走しながら話しかけてくる。微妙にお姉言葉。「あーらー、いい天気。汗もいっぱいかいちゃって、今日は最高ねぇ」。みたいな。最低だ。遊びじゃないんだマラソンは。邪魔しないでくれ。おまけにオレにその趣味はない。想像の域を出ないが、彼は苦しんで汗をかいている中年男フェチだ。多分。約1分のすったもんだの末、彼は次の獲物をめがけて旅だって行った。まったくもう。

 さて、今日は二度目のアナウンスです。10月7日のこのdiaryでお伝えした「official bootleg series」の第二弾の案内です。詳細は以下に。

OFFICIAL BOOTLEG SERIES #002
19980623
Live at Fukuoka City (2discs)
¥2,500

Yamaguchi Hiroshi - Vocal and Guitars
Morgan Fisher - Keyboards
Yamakawa Hiromasa - Bass
Ban Yoshimitsu - Drums

disc1
1. the Answer (6:44)
2. 「33」 (5:08)
3. ホーボーマン (8:50)
4. ナイスガイ (15:24)
5. 夜の果てへの旅 (9:06)
6. 竹田の子守唄 (5:43)
7. ファイティングマン (9:36)


disc2
1. 普通の男 (5:02)
2. 放浪の星 (5:42)
3. 遊園地(ルナパーク)にて (8:41)
4. 陽はまた昇る (7:36)
5. たったひとりの友人 (9:29)

 
 1998年、メンバーはモーガン・フィッシャー、山川浩正、伴慶充。アルバム「月に吠える」をリリースした後の福岡のライヴ。このテープは膨大なライブラリーの中から偶然発見されました。30年分のライヴ音源を全部聞くことは到底不可能です。ある日、適当に一本選んで聞いてみたなら、これが面白いのなんの。この時期、このメンツで我々はバンド固有の音を目指していました。その頂点が余すことなく記録されています。アホな男どもから、まっすぐに音楽に向かうところまで。#001と同じく、一切の編集をしていません。ライヴ一本丸ごと入っています。「月に吠える」の収録曲はすべて演奏していますが、アルバムとは一線を画するライヴならではの演奏です。ナイスガイが何故15分もあるのか。それは聞いてのお楽しみってことで。さすがにこの曲は編集することも考えましたが、「official bootleg series」だし、前回も記したように、このシリーズは作品と云うよりは「記録」なので、敢えてすべてをそのままにしてあります。ただし、テープの保管状態が#001に比べると良い状態ではなく、音質は#001に比べると劣ります。そのあたりだけは、皆さんが気にならないように、できるかぎり補正してあります。#001と同じく気軽にみなさんに手にしてもらえるように、出来るだけ手頃な価格に押さえました。来月のバンドのツアーから、ライヴ会場のみで販売します。楽しんでください。

 てな訳で、これからはバンドの30周年ツアーに照準を合わせます。迷わんと、音楽の奇蹟を愉しみに来てください。待っとるよ。

追伸
当時のメンバーのみなさん、後でこちらから連絡します。

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by 山口 洋