ゆっくり走る方が難しい

2009/10/13, 12:45 | 固定リンク

10月13日 火曜日 晴れ 

 ホームに帰って、ようやく走る時間が持てた。でも、不思議なことにゆっくり走ることの方が遥かに難しい。1キロを5分で走ることはできる。でも、6分で走るのはとても難しい。それが120分の間、苦もなくできるようになったとき、フルマラソンを5時間くらいで走りきれる「総合的な」力が備わるのだそうだ。その1分の間に、能力以上のことをやろうとする焦りが存在していて、それを根性で乗り切ろうとすると、身体の何処かが壊れる。その意味がようやく分かってきた。ストレッチを学んで、自分の身体の調子を己に聞いてみると、走った後のダメージも少ない。身体の変調は今度は爪に移行していて、毎日新しい爪がひとつづつ死んでいく。身体は本当に面白い。
 横浜のサムズ・アップに「ピースケ祭り」に出演するために出かけたら、そこに友部正人さんが居て、音楽の話はそっちのけにして、走ることについて質問攻め。ついでに膝やふくらはぎまで触らせてもらったら、それは鉄人のものだった。単純に太い訳でもなくて、形容できない存在感があった。何処かが痛いのは、絶対に負荷がかかっているから、その原因を取り除くべきだ、とアドバイスをもらった。
 ところで、ピースケ祭り。沢山のミュージシャンが居て、愉しいイベントだったのだが、長い。自分の出番が来る頃には睡魔に襲われていたので、大人気ない演奏をしたかもしれん。でも、いろんなミュージシャンと演奏するのは愉しかった。ありがと、ピースケ。

by 山口 洋