遂に沖縄上陸

2009/11/12, 17:46 | 固定リンク

11月12日 木曜日 曇り 

 いやはや、長かった。実に30年かかって、フルバンドで沖縄に上陸を果たした。飛行機が那覇空港に着陸したとき、何だかぐっと来るものがあった。メンバーは全員爆睡してたけど。些細な夢だと思う。デビューしたその年に行くことが出来るバンドも山ほど居ると思う。でも、我々はそうはいかなかった。諦めず、種を蒔き続けて、それを育ててくれる人たちが沢山居て、ようやくこの日が来た。飛行機の中で読んでいた小林秀雄の本にこう書いてあった。

「確かなものは覚え込んだものにはない。強いられたものにある。強いられたものが、覚え込んだ希望に君がどれだけ堪えられるかを教えてくれるのだ」。
「眼の前に一歩を踏み出す工夫に精神を集中している人が、馬鹿と云われ、卑怯と云われながら、終いには勝つであろう。デカルトが「精神には懐疑を、実行には信念を」という一見馬鹿みたいな教えを書いた。人々は困難な時勢にぶつかって、はじめてそういう教えに人間の智慧の一切があることを悟るのである」。

 人はどこまで頑張れば一人前として認めてもらえるのか、と何かの歌の一節が頭をかすめたことがある。けれど、今は抱きしめたいだけで、抱きしめられたいだけだ。i believe in you. 地元のタウン誌の表紙にHWが載っていた。嬉しかったよ。

 ままよ。残念ながら、普段バンドのツアーで使用している全ての機材を、この日程で沖縄に持ち込むことは不可能だった。だから、どうしても必要なデカイ機材は航空便で送り、持てるだけの機材は手荷物で持ってきた。いつものように航空会社はとっても冷たいのだが、その量を観て、納得。こりゃ、機嫌も悪くなるわな。とにも、かくにも。明日は迷わず来てください。オレと圭一は昼過ぎにラジオに出た後、会場に向かいます。

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by 山口 洋