リハーサル最終日

2010/09/14, 02:30 | 固定リンク

9月14日 火曜日 雨 

 リハーサル最終日。僕らの自由度は過去最大かつ最強。誰も何処に行くのか分かりません。渡辺圭一は最大にぶっ壊れてるし、池畑さんの聞いたこともない凄まじいフィルを聞いてしまったし、魚さんはもの凄い鍵盤を弾いてました。全員、信頼しつつ、確たる暴走中。素晴らしい。エクセレント、ブリリアント。
 みなさんにアナウンスしたいことがあります。今回、sony時代のボックスセットが発売になります。その中に「権利関係」云々で収録できなかった映像があるとです。僕の外国放浪時代の貴重な映像です。あの場所で、あの曲を、みたいな。レコード会社が「権利云々」で怖がるのは良く理解できます。僕もいちおう「大人」ですから。でもね、よーく考える度にフツフツと怒りがこみ上げてくるとです。いったい、何のための「権利」なのか、と。「権利」が僕らを守ってくれたことがない、とは云わないけれど、プロになって20年。その「権利」は机の前にふんぞり返ってる連中の「既得権益」をよりごうつくばりに獲得するために存在してることが殆どじゃないか、と。僕はデカい声で云わせてもらいます。机の上から世界を見ている奴は信用しません。「手を汚せ」と。つーか、せっかくboxが出るのに、この映像が闇に葬られることの方が遥かに損失ではないか、と。なので、「強硬突破」します。ですが、残念ながら、作品の中に収録することは出来ません。密かにyoutubeにアップするような、姑息なこともしません。みなさん。この映像が見たければ、開演の15分前に会場に来てください。そこで、一回限りの強硬突破上映を行います。それが僕らに出来る最大の抵抗です。それを見たなら、心の中に留めておいてください。あるいは忘れてください。決してblogなんかに、あの曲をあの会場でやってたなんて書かないでください。後々面倒くさいので。な、訳でそんなことも、愉しみにツアーに来てください。そんでもって、僕らが描く「光」を持って帰ってください。
 僕のカメラのレンズがぶっ壊れて、マクロ撮影しかできません。そんな訳で、今日は普段見ることができない、男たちの道具のクローズアップをお届けします。まずは渡辺さんのぶっ壊れ系足下の一部。それから魚さんの「兵器」。彼の多くの武器は「自作」です。そして最後に我らが池畑さんの50年代のラディックのスネアドラム。このヘッドを見てください。僕らが叩くと瞬時にヘッドはケーシー高峰の肌のように「あばた」化します。いかにミラクルな力の抜き方で叩かれているのか分かると思います。
 では、ツアーの会場で待ってます。 

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by 山口 洋