飛び交うファイル

2010/11/06, 18:39 | 固定リンク

11月6日 土曜日 晴れ 

 快晴だと云うのに、足の調子がイマイチで、走り出したい気持ちをぐっと押さえるのも修行なのかもしれません。僕にとって、一番難しいのは休むポイントを見極めることです。この頃、自分はまるで「イヌ」のようで、無性に訳もなく走りたいのです。多分、一月のレースには出るとは思うのだけれど、もうそんなことはどうでもいいと云うか。親しい友人である編集者が「トップアスリート」の精神に渦巻く「光と闇」についての本を送ってくれました。いわく、

 「耐えることがすべてなら、僕にはその才能があった」。

 「リラックスするということが、僕には本当にストレスになるんだ」。

 「道をたどりながら苦痛を通じ、罪を清める」。

 「エクササイズのやりすぎは、大きすぎる別のストレスをコントロールしようとしているからだ」。

 「スポーツ選手は、子供時代を振り返って、あれこれ考えたりしない。内省は競技に何の役にも立たないからだ。しかし、すべては底に溜まり、火をかきたてているのかもしれない」。

 「成功者にもかからわず、何故失敗のように感じ、さらなるカタルシスを求めて、孤独な懺悔の道を走り続けるのか?生まれ変わるということは、たえず罰を求めるようなことなのか?」。

 ひどく、ズキンとするのはレベルは違えど、思い当たるフシがあるからだろう。

 相変わらず、目の前を、孤独を知る表現者たちのぶっ壊れた想いが詰まったファイルがびゅんびゅん飛び交っています。いったい、僕らは何処に行くんだろう?でも、ずっと前に「no regrets」というレーベルを立ち上げたときから、目指していたのはこのようなことだったのです。

by 山口 洋