一日だけの疑似家族、そして爆走1200キロ

2010/11/26, 02:16 | 固定リンク

11月26日 金曜日 晴れ 

 独りに慣れてると云っても、このところ僕は外食しかしていない。独りのそれほどわびしいものはない。本当は帰らなきゃいけなかった。でも、ともだちのところに行こう。ここには出来のいい息子も、可愛い娘たちも、何もかもがある。いつものように、座敷に上がりこんで、コタツに入り、上げ膳据え膳で、出てくる愛のある料理に舌鼓を打ち、山里の集会にまで、取材と称して潜り込み、絶品の焼き物に心を奪われて、おふとんの国で気絶。至福。いつも、本当にありがとう。娘たちが無事進学したら、お祝いにディズニーランドに連れていこう。ミッキーの帽子だって、何だってかぶるぜ。
 二日酔いで目覚めて、出てきた朝ご飯の美味さと云ったら。まったく、涙ちょちょぎれるぜ。さぁ、帰ろう。後ろ髪を引かれながら。山里から福岡の寺に寄って、今度こそ親父を母親と一緒にして、天に還した。任務完了。そして脇目も振らずに1200キロ、ぶっ飛ばした。身体が宙に浮いてるみたいにフラフラだ。さぁ、また明日から闘いが始まる。

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by 山口 洋