アルバムへの第一歩

2005/10/22, 23:55 | 固定リンク

10月22日 土曜日 曇り 

 念願のニュー・アルバムに向けて、ようやく第一歩を踏み出した。まだ関わってる人間の全員のコンセンサスを取れた訳じゃないけど、すべて全員の力でやれることを最大にやるつもりだ。きっと困難も沢山あるだろうけど、それも楽しみにしている。「寄らば大樹の影」っつー時代は終わった。レコード会社は次々に潰れていくだろう。でも、今は逆に考えるなら、自分たちで好きなように切り拓いていける時代だと思う。それは音楽にも反映される。ならば我々はそのような道を行きたいと思う。スマイリー原島氏の名言に「音楽はヴェンチャーじゃねぇ、アドヴェンチャーだ」っつーのがあるんだけど、俺もそう思う。売れる、売れないってことがバンドの善し悪しの基準だとするのなら、ヒートウェイヴの26年は完全なる負け犬の歴史である。それは自覚してる。一度たりとも、何かのアニヴァーサリーを祝った記憶もない。けれど、人生を完全に折り返していても、それだけではない、と思うのだ。何故なら、未だに音楽が嫌いになったことは一度もないし、どこにも到達した実感すらないからだ。でも、訳もなく、お?何だか近づいてんじゃねーか、今の俺たちは誰にも出せない音を出してんじゃねーか、っつーいつもの根拠のない自信だけがある。俺はアホなのか?アホかもしれんね。でもやっぱり可能性は無限大だ。いつまで生きてるか、なんてことは誰にも分からん。だったら、好きな事に没頭してたい。俺は笑いながら「ありがとー」と云って感謝して死にたい。つまりはそんな決意です。結構充分にトシも喰ったんで、ヘラヘラ笑いながらやります。楽しみにしといて下さい。ハイホー。

by 山口 洋