日別アーカイブ: 2013年8月21日

ある中学生からのメッセージ

8月21日 水曜日 晴れ   まったく、世界は良く出来ているというか。長くなるけど、読んでください。  昨日、大人のあまりの無責任さにブチ切れたわたくすは、クルマをぶっ飛ばして青魚を喰いに行き、それでも鎮まらなかった(一晩寝たら、何に怒っていたのか思い出せないオレにしては珍しいことなのです)ので、最近発見したRUN & SWIM – 上半身裸で原始人の如く海沿いを炎天下走り、熱中症になりそうになったら、海に飛び込み泳ぐ、を繰り返す- を決行して、あまりの運動量にヘトヘトになったところに、北海道から送られてきた野菜がそろそろヤバくなってきたので、ぜーんぶ炒めて鍋に投入し、史上最高に辛いカレーを作って、作るも汗、喰うも汗って感じで新陳代謝。本日3回目のシャワーを浴びたところに、山形の中学生からのメッセージ。まずはこれを読んでくれたまえ。 ———————————– 昨年度末から山口さんの活動を拝見しながら、僕たちの学校でも様々な取り組みを起こしているところです。 僕のメッセージを山口さん受け取ってくれませんか。 こんにちは。鮭川村立鮭川中学校という学校で生徒会長をやっているTと言います。僕の学校では、「つながろう福島プロジェクト」という活動をやっています。東日本大震災は僕らが中学校に入学する直前におきました。 震災から2年が過ぎた今、1つの山を越えれば今もなお、必死に戦っている人達がたくさんいます。しかし、僕は、震災の日のことやそれによって起きたことなどを忘れかけていると感じました。「このままではいけない。自分も同じ東北人の一員なんだ。」忘れてはいけない、考えていくことが大切だとそう思って始めたのがこのプロジェクトです。 最初は、何をしたらいいかというより、自分には今何ができるかという気持ちでした。けど、いくら考えても答えは出ず、ただ考えることしかできませんでした。そんなとき、熊本県大津北中学校が行った活動を知り、興味を持ちました。メッセージ動画や絵などを送り、被災地の方を励まそうという直接ではないけど被災地の方とつながりができる、こういった活動なら僕たちにもできるかもしれないと思いました。 僕たちは、被災地の方と同じ気持ちになることはできないかもしれけど、同じ東北人として被災地のことを、震災のことを考えることはできると思いました。そうすれば、被災地の方の気持ちに近づけると思いました。 考えるには被災地のことをもっと知らなければならなかったので、調べることから始めました。調べた情報の中には、知らなかったことだらけで、どれも涙なしには見ることも語ることもできないことばかりでした。そして、被災地のこと調べていたときHEAT WAVEの山口さんのことを知りました。 山口さんは震災後、すぐに福島を元気付けるためさまざまな活動をされていました。たくさんの施設を訪問したり、MY LIFE IS MY MESSAGE などの応援プロジェクトをされています。その活動を見て僕たちは、なぜ山口さんが福島にこだわり、福島のためにそこまでできるのだろうと思いました。 そこで、11月2日に鮭川中学校の文化祭に来ていただき、被災地の今の様子や山口さんの活動に込めている思いなどをぜひ、ご講演と歌で僕たちの活動にさらに力をいただきたい、そして僕たちの活動が更に深化していければと思います。 僕たちは真剣です。真剣に今と向き合い、考え、被災地の方を元気付けて被災地の方の力になりたいと思っています。ただ、被災地の方の力になりたいんです。まず、考え、行動を起こすところから始めたいと思います。そのために、山口さんの力をお借りしたいと思います。 夢物語かもしれませんが、文化祭でお会いできれば、最高です。 ————————————  中学生、何だかなぁ。まったくよう。大人はこんなに無責任なのによう。大津のみんな、卒業していったみんなも、先生たちも、マブだちになった校長先生も、観てる?  T君、ほんとうに嬉しいぜ。連絡してくれて、ありがとう。  うすうす気づいてると思うけど、オレは社会的に立派な人物ではないのだよ。ただ、原発で作られた電気を使っていたのは関東に住んでるオレだったんだね。だから、それはオレの問題だったんだ。目をつぶっていることは自分のLIFEに目をつぶることと一緒だったんだよ。動機は突き詰めれば、それだけ。その事故を政府は「収束」したと云ったけれど、まったくそうではないのだから、目をつぶることはできないってことです。自分のこととして。  どうやったらいいかなんて、オレにも分からなかった。ただ、正しいと思ったことをやってきただけで、それが世界に対して福島に対して、意味があったかってことは未だに分からないし、永遠に分からないのかもしれないね。そんな甚だ紆余曲折の道のりの中で、こうやってこの国の南と北の中学生同士がビビっと感じ合ってるってことはオレにとって励み以外の何ものでもないよ。  オレはそんな君たちに嘘だけはつきたくない。だから正直に書くけれど、君の「夢物語」を実現することはそんなに難しいことじゃない。でも、前述の熊本県大津の中学生たちの気持ちを、福島とうまく循環させることが出来たかった聞かれると、正直なところ答は?なんだ。何故うまく循環できなかったのか、その一番の理由はいつも「大人の無責任」なんだけどね。それが腹立たしくて仕方ないんだ。そのとき、彼らに謝罪したオレの文章、良かったら、読んでくれないかな。  オレは思うんだ。一度だけ花火を上げるのはそんなに難しいことじゃない。でも、それを継続させ、循環させるには情熱と愛と計画が必要なんだ。だから、オレは君の思いをスタッフに伝える。そして、さっそく熊本県大津にも伝えたよ。それからこのblogは僕らのファンも観てるから、結果がどうであれ、みんなで考えようじゃないか。自分のこととして。投げかけてみるよ、このblogを観てる大人たちにも。頼むぜ、読者。でもって、福島の人たちもこんな中学生が居るってことを知ってくれると嬉しい。  2011年の3月11日からの一年間。僕が何を感じてきたのか、本にまとめてあるから、それを君の学校に送っておくよ。何にせよ、そこに必然があれば、僕らは会うことになる。オレはいつもそう思って生きてるよ。

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