月別アーカイブ: 9月 2011

叱咤される

9月30日 金曜日 晴れ  某P社のCEO(しつこいけど、ちょっと・えらい・おばさん)は僕の姉みたいな人なのである。昔から叱咤に次ぐ叱咤。随分鍛えられました。ありがとね。で、最近プロジェクトに関して、また叱咤。大泣。 「ヒロシねぇ。あなたが相馬をサポートしてるって、もっと積極的に相馬の人に知ってもらう努力をしなさい。俺はヒーローになりたい訳じゃないとか、スポット浴びたくないとか、云ってる場合じゃないのよ。現に相馬からライヴに来てくれた人たちにはあれだけ伝わってるんだから。自分たちの事をこれだけ心から思ってる人たちが東京にこれだけいる。そのことが彼らを励ますのよ。分かった?」。えーん、また怒られた。でも、ありがとう。 てな訳で、そんな努力もしつつ、12月の相馬ウィーク(内容は追ってお知らせします)、よろしゅうお願いいたしまする。それから函館の現地特派員がレビューを書いてくれました。NYのアニキからも「お前のネットワークと人間関係は財産なんだからな」と。自分たちが褒められてるようなものは恥ずかしゅーて、あまりリンクしませんでしたが、姉とアニキの叱咤ゆえ、これからどんどん紹介したいと思います。奴らは入魂の野菜を作っとります。ありがとーーーーー。 http://panwithin-farm.com/blog/

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days like this

9月29日 木曜日 晴れ 頼んでもいないのに、出張のついでとか、旅の中途とかに、ひょっこり相馬市を訪れ、現地を自分の目で見て、お金を街に落とし、それを自分の暮らしに持ち帰ってくれる人が増えています。その行為は街の人々を励ましています。あなたたちが物見遊山ではないことをみな理解しています。この場を借りて、お礼を云います。本当にありがとう。 我々は12月に「相馬ウィーク」を企画しています。詳細が決まるまでしばしお待ちください。僕らは一週間、かの街に滞在して、あんなことからこんなことまで、おおよそ思いついたことは何でもやるつもりでいます。イベントの種類によっては、被災地に住んでいない人たちの参加も積極的に進めていくつもりです。これを期に、是非参加してください。 ————————————————————————————————– 走り始めて、二年とちょっと。ようやく何かが三周くらいして、全てが落ち着いてきました。過度に痩せたり、怪我したり、学んだり、強くなったり、身体の声が聞こえるようになったり。でも、一番大切なことは、心と身体が同じ箱の中に入っている感覚とでも云うか。心がダメな時は身体がそれを引き上げ、その逆もまたしかり。強くなったなぁ、と。 誰かと競うことには興味がないし、何がしかのレースに出場する目標がなければ、モチベーションを保てないってこともないし。ただ、毎日、黙々と走る。そのような石を積み上げていくような努力が自分に向いているとは知りませんでした。ようやく体脂肪は10%台に戻り、体重は夢の60キロ台に乗りました。月間走行距離を300キロ台から200キロ台に落としました。これくらいが僕にはちょうどいいようで。8000キロ走って、ようやく見つけたポジション。細胞も多分、全部入れ替わったし。大事にしよう思ってます。

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豊かな怒り

9月28日 水曜日 快晴 亡母、誕生日。近所の花屋で白いバラを買ってきました。さぁ、今日も海辺を走るか。 ————————————————————————————————— 書きたいことは沢山あるのだけれど、今日はいくつかの素晴らしい音楽を紹介します。 まずはライ・クーダーの新譜。「PULL UP SOME DUST AND SIT DOWN」。御大、モーレツに怒ってます。社会に、アメリカ政府に、銀行家に、エトセトラ。ただし、それらがルーツに根ざした芳醇な音楽とともに、奏でられるとき。痛快なものとして日々に響いてくるのです。素晴らしい。還暦を過ぎてなお、衰えぬソングライティングへの意欲。天晴です。私欲にまみれた銀行家をけちょんけちょんにコキおろした(僕も諸悪の根源の一端は、一部の銀行家にあると思っています。- 銀行員ではありませんから。念のため)「No banker left behind」、「ジョン・リー・フッカーを大統領に」(痛快!!!!)てな曲が並び、最後にウディ・ガスリーを引用した曲で幕を閉じます。僕のように英語の読解力に乏しい人は国内盤を勧めます。五十嵐正さんのライナー、室矢憲治さんの対訳、共に秀逸。是非。 —————————————————————————————————– 続いて、The waterboysの新作、「An Appointment with Mr Yeats」。マイク・スコットが敬愛してやまないW.B.Yeatsの詩に、彼が音楽をつけたアルバム。買おうと思っていた矢先に、今日ともだちが送ってくれました。愉しみだー。 先述の僕の母親。Yeatsが大好きで、遺言通り、アイルランドのドニゴールに散骨する前に、スライゴーにある彼の墓に連れていって、対面してもらいました。 ——————————————————————————————————- 先日、高知で久しぶりに会った、杉瀬陽子ちゃんの作品「音画」。これがね、久しぶりに聞いた – 日本語の素晴らしい歌でした。3日間くらいターンテーブルに乗ったまま、ずーっと聞いてましたが、まったく飽きない。聞くたびに違う風景が中空に浮かんでくる。豊かな才能です。 ———————————————————————————————————- はてさて。宣伝を。「Live for Soma City」。たくさんの人に手にしてもらってます。嬉しい。ありがとう。でも、その割にリアクションが少ないのがちょっと寂しい。初回プレス、ほぼなくなったので、追加プレスの発注をしました。重ねて、ありがとう。

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架空の会話

9月26日 月曜日 雨  昨日の亀フェス。三重県は昔から希有な人材を輩出してたけど、久しぶりのディープ亀山はインパクトあったなぁ。僕とてこの界隈では「野蛮人」としてまかり通っている(らしい)のだが、そんな僕ですら多少(多少、ですよ)、洗練されたように見えるほど、地面に根ざした連中がたくさん居た。 会場で今にも泣き出しそうな空を見上げながら、僕は今は亡き親友のマサルと架空の会話をした。彼の素晴らしさは、未だにこうやって、架空とは云え、会話できるところにある。 ——————————————————————- ヒロシ「マサル、この光景、政治家とか霞ヶ関の官僚とかが観たら、同じ国だと思うかね?」 マサル「ひっくり返るんちゃう。でも、それもまた愉快な眺めやわに」。 ヒロシ「すいません。間違ってましたって、官僚辞めて、白塗りに転向して、拝金主義と既得権益を捨てて、踊り出す奴居るかな」。 マサル「ほぼ、いーひんやろうな。でも世の中にはいろんな奴がおるんやってことを示していかな、あかんわ」。 ——————————————————————- 続く。 追伸 今週末、僕と魚先生は島根県出雲市に行きます。今更ながら「speechless tour」。間違いなく最終公演になります。こんな時期に何故?彼らはずっと僕らの音楽を熱烈に支えてくれたからです。今年の冒頭に行われたspeechless tourにはタイミングがどうしても合わなかったのです。そして、3.11があり、ようやく実現します。ライヴの会場は旧大社駅。趣のある素晴らしい空間です。彼らは「my life is my message」にも賛同してくれ、グッズの販売も行われます。詳細はこちらを。 http://air.ap.teacup.com/shimaneya/263.html#readmore ちなみに、僕は主催者のケンタの店で眼鏡を作っています。彼の眼鏡に対するこだわりが僕らの音楽に対するそれと同じだからです。今回の訪問に合わせて、ずっと前からフレームをキープしてもらっています。

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受け継がれるもの、三重県亀山市にて

9月25日 日曜日 曇り しかし、9月25日ってのは奇妙キテレツな人が生まれる日なんすかね?うちの渡辺さんと云い、岡田マサルと云い。 マサルが生きてたら、今日が50歳の誕生日。奴が居なくなってからも、ぜんぜん居なくなった感じがしない。しかし、思い返せば、あんなに強力なニンゲンはなかなか居ない。ひょっとして亀山市はものすごい損失をしたのではないだろうか、とずっと気になっていたのだが、マサルの魂はしっかりと次の世代に受け継がれていた。良くもまぁ、この山の中に、これだけヘンな人間たち(褒めてますから)が集まったもんだ。彼らは自由に、そして妙な秩序を保って、それぞれにマサル祭りを楽しんでいた。それでいて、しっかりと福島と繋がりを持ち、福島から送られた稲を亀山の棚田で育て、その藁でステージを飾り、脱穀したら福島の人たちに食べてもらうのだと。あの頃、若くて少し頼りなかった連中も、子供を持ち、ある者は農業に従事し、しっかりと大地に根を張って生きていた。その種を蒔いたのは、他でもないマサルである。 あまりにも世の中が信じられないとき。あんただったら、何て云うだろうって、良く考える。そして出てくる応えはそんなにマト外れでもないだろうって思う。マサル。もう後は任せて、ゆっくり休みな。そんでもって、遺されたオレたちがフントーしてる様を見守ってくれ。呼んでくれて、ありがとう。素晴らしい祭だったよ。

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感謝のことば

9月24日 土曜日 晴れ 福島から、相馬からたくさんの「ありがとう」が届きました。ポジティヴな言葉は人を元気にします。その「ありがとう」は僕に向けてのものではなく、一緒に声援を送ってくれたみなさんに宛てたものです。この世はネガティヴなエネルギーに溢れています。だからこそ、超がつくくらいのポジティヴなエネルギーを発信し続けていきたいと思います。とある被災地からのメール、その一節だけ紹介します。 —————————————————- 前の自分には戻りたくない。 なかったことにはできないんだもん。 だから不可能はないって。私も信じることにします。 震災から半年経って 日常に何もなかったように還っていく人も多い中で このまままた組み込まれていく脅威があったけど 私は変わることをあきらめない。 今を逃したら、この世に子どもを産んだ者として責任が取れない。 山口洋(オーディエンス)が味方なら、上等です。 —————————————————— 僕が先人から学んだことのひとつを、先日アニキが言葉にしてくれました。いわく、行動は100%の肯定から入るってことです。ものごとの多様性、多面性について考えるのは大切なことです。けれど、最初からそこに囚われていると、行動できなくなってしまいます。100%の肯定から行動を開始すると、そのうち行き止まりに突き当たります。そのとき、初めて多面性について深く考察する。必ず、道は開けます。僕が信じてきたロックンロールは「腰で考える」音楽です。決して頭ではないのです。尊敬するジョー・ストラマーがこう云いました。「今、やるしかないのに、それが分からない奴が多過ぎる」、と。 夢を見ていた 夢の中ではいつも輝く美しいことばかり だけど その後眠りは破られた だけど 私の夢はまだ側にある 輝く谷の姿が見える 愚か者の仕事をあがなうだけの力が 優しい人々からは限りない慈悲を得る力が その力こそ 人の支配を可能にする 人々には力がある 色々な見方が出来るから 疑惑を抱いてしまい 聞き耳をたてるため身を低くする だが 兵士達は前進を止めた だって 人々は自分の耳を持っているから そして 羊飼いと兵士達は 星空の下 横たわり 互いに夢を語り合う 疲れ切った腕を横たえながら 人々には力があるんだ 夢を見 物事を判定する力 地球を愚かな者たちから闘いとる力 そして 力ゆえに人は支配しようとする そして 力ゆえに人は支配しようとする 聞いて、夢みている総てのことは 団結することによって実現できる 私達は世界を操作できるし 地球の革命を方向づけることもできる 私達には力がある … 続きを読む

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次のアクション

9月23日 金曜日 曇り 「My Life is My Message」。次のアクションをお伝えします。震災後、最初にこの国の人たちを想い、行動を起こしてくれたアイリッシュのミュージシャンが旧知のリアム・オ・メンリー(Hot House Flowers)でした。彼とは何度も一緒に演奏してきましたが、本当に素晴らしいミュージシャンです。ダブリンで日本のためにコンサートを開き、アルタン、ドーナル・ラニー、キーラ等、日本にゆかりのあるミュージシャンを集め、その模様はネットで中継され、集まったお金はすべて寄付されました。彼らならではの情熱と情の深さに、胸を打たれました。当初からリアムは被災地に行きたがっていました。そして、アイルランド大使館の協力を得て、今年の12月にようやくそれが実現します。来日するのは素晴らしいコーラスを聞かせる、アヌーナとリアム。僕らのプロジェクトはリアムと相馬で行うイベント、それから12/12に東京、青山CAYで行われるコンサートを招聘元のプランクトンと共に担当します。 相馬で行うイベントの内容に関しては、現在現地のニーズをくみ上げて、折衝中です。放射能の影響で外で遊べない子供たちのために、音楽の愉しさを伝えるものにしたいと思っています。大使館は100本のティン・ホイッスルを用意してくれました。また、アイルランドの小学生に相馬の小学生たちを思って「絵」を描いてもらい、相馬の小学生もその「絵」を観て、自分たちで描いたものをリアムと大使館を通じて、本国に持ち帰ってもらう。そのようなことを考えています。つまり、海を超えて、世界が子供たちを見守っていることを伝えたいのです。いつの日か、相馬の小学生が海を渡るかもしれないし。僕らのプロジェクトも、先日のライヴでみなさんが寄せてくれた資金の中から、なにがしかの楽器をプレゼントできないか、と考えています。ただし、これらのイベントを小学校で開くためには、教育委員会と折衝しなければならず、少し難航しています。このくらいのハードルは必ず超えますから、具体的なことが決まるまで、ちょっと待っていてください。 —————————————————————————————- 忙しさにかまけて、案内が遅くなりました。今週末、僕は三重県亀山に行きます。亡くなった親友の岡田マサルのスピリットを受け継いで、後世に伝えるその名も「亀フェス」に出演するためです。9/25はマサルの誕生日なのです。詳細は以下からどうぞ。 http://kamefes.exblog.jp/ —————————————————————————————– さきほど、とても嬉しいニュースが届きました。昨日も書いた「えんどう豆」がくるりの缶バッチを作っていたのですが、開演前に1000個、全部売り切れた、と。素晴らしい!!!!!!! ——— 若い頃のリアムです。この曲、特別に好き。ひとりNYのビルの屋上で毎日聞いてました。このファイル、リンクを埋め込めない設定になっているので、リンク先に飛んで観てください。 http://www.youtube.com/watch?v=3OXOkjfl5Kc&feature=related 比較的、最近のリアム。彼のトラッドも素晴らしいです。

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大切な報告

9月22日 木曜日 晴れ たくさんの声援をありがとう。クロエ社の多大なサポートの元、ようやく成り立っている未だヨチヨチ歩きのプロジェクトですが、目指した円環がゆっくりと大きくなっていることを実感しています。でも、我々は急がなければなりません。そんなに時間が残されているとは思っていません。嘘みたいな話ですが、さっきライヴを終えて、ようやくシャワーを浴びました。やることは山積みで、人手も足りていません。でも、高知、そして渋谷で受け取ったエネルギーを更に繋げていきます。やる気、満々です。今後とも、声援をよろしゅう、お願いします。 今日は大切な報告をするので、長くなりますが、是非読んでください。 —————————————————————————————– まずは、明るくない話から書かねばなりません。ライヴで燃えて、いいエネルギーをみなさんから受け取って、ようやく家に帰って、外国に住む人物から送られてきたニュースがこれです。多分、この話は国内では殆ど報じられていませんが、調べてみると事実です。身体じゅうにこみ上げてきた満身の怒りをポジティヴなものに変換するために、台風でめちゃくちゃになったマラソンコースをガシガシ走りました。昨日、とある映像作家にも話したのですが、心と身体がバラバラになって、宙に浮いたような気持ちを抱えている人は、是非身体を動かしてみてください。今のところ、僕にはこの方法が一番有効です。 —————————————————————————————- 外国に住む人物から伝えられたニュースです。日本のメディアは殆ど報じていません。 トロイ・ディヴィスが処刑されました。日本だけでなく、アメリカも充分に狂ってます。アムネスティーは処刑後に、このようなコメントを発表しました。 ”I am Troy Davis. You are Troy Davis. We will not stop fighting for justice.” 自分の肉親や友人が、無実のまま死刑執行されるのなら、僕は命をかけて抵抗します。 http://www.cnn.co.jp/usa/30004052.html —————————————————————————————– 民主党の前原氏の発言を読んでください。信じられますか?福島にあれだけ苦しんでいる人たちが居て、原発事故はまるで収束していないにも関わらず、政権与党は原発をベトナムに積極的に輸出したいと発言しています。 http://www.asahi.com/politics/update/0921/TKY201109210660.html ——————————————————————————————– ふーーーーっ。 気分を換えて、と。 9/20に行われた「My life is my message vol.3」の収支報告です。グッズの売り上げ、「Live for Soma City」の売り上げ(ネット予約分も含みます)、募金箱の寄付金、すべてを合わせて … 続きを読む

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それぞれの新しい風、渋谷にて

9月19日 火曜日 雨 まずは、おとといのデモに参加した94歳のおじいさんの言葉から。 『私はあの時、怖くて、言えなかった。非国民にされてしまうと怯えた。だから多くの日本人が死んでしまった。この国はまた形を変えて、戦争を始めている。決して原発という名の兵器を可動させてはならない。あの時の悔しさを今ここで!』 伝えたかったことはただひとつだけ。家を出る前に外国のアニキにメールして、できるだけシンプルに伝えようと思った。 「この状況を我々が変えようとせず、いったい誰が変えられるんだ。僕らは歴史上、後に教科書に載るような大切な転換期に生きている。自分で不可能だと諦めない限り、僕らに不可能はない。それぞれが新しい風になろうぜ」。 ただ、それだけ。 あれから半年経過して、何も考えない日本人も増えた。でも、揉まれてタフになって、未来を考える日本人も増えた。僕らは力強い風を巻き起こす。それが仕事で、使命。それにしても、若いゲストの二人は素晴しかった。君は草食系おかぴーのあの獰猛なラップスティールを聞いたかい?HWに入りたかったら、いつでも席を用意して待ってるからね。ヤイコ嬢(別名ミントちゃん – 命名、渡辺圭一)の天に昇っていくような歌声を聞いてくれたかい?実のところ、ホスト役ってのはぜんぜんオレに向いてなくて、不手際ばっかりで申し訳なかったけど。ほんと、お前一体何年生きてきたんだよ、とちょっと自分が情けなかった。 それでも、会場が次第にポジティヴなエネルギーに満ちていき、「my sweet darlin」で頂点に達して、お約束の全員ジャンプ(あれだけ練習したのに)で、往年の飛距離の半分にも満たなかった頃には、「なかなか、人生も悪くないわい」と妙な充実感を覚えていた。確かに、新しい風が吹いてたよ。渋谷から、福島県相馬市に向けて。おかげで、たった今、ものすごい風が吹いてる。確かにそんな風に歌ったけど、頼むから福島を直撃するのだけは止めてね。(懇願) 本当はね、いわきにも、石巻にも、気仙沼にも、エトセトラ。被災したすべての街に風を送らなきゃいけない。今後、プロジェクトは多少、規模の拡大をするかもしれない。でも、僕らの出来ることにも限界がある。だから、トップダウンで変えていくこと、草の根でできること、その両方から続けていきます。実のところ、次のアクションは決まっています。本当は昨日のライヴで、アナウンスするつもりだった。でもね、ひとつひとつのことを、全力で取り組んでいかなければ、次のことに頭が切り替わらない。そういう甚だ、効率の悪い不器用なプロジェクトなのです。その代わり、情熱とガッツは込めます。 相馬市から重要人物がたくさん来てくれて、オーディエンスと交流してたって、後から聞いた。とても嬉しかった。相馬の人たちは今まで僕はタダの酔っぱらいのおじさんだと思ってたって。いや、別にそれで構わないんだけどね。参加してくれたゲストは、一回だけじゃもったいない、またやりたいと云ってくれた。嬉しいねぇ。確かに僕らはまだまだ宇宙まで行ける。その可能性は充分に感じたよ。是非、やろう。 メンバーはそれぞれに出来ることを存分にやってくれた。魚ちゃんは、前日のデモパワーを音楽に込め、渡辺先生はDJで会場を温めた。池畑さんは波動砲で、渋谷の地面を揺らした。スタッフはそれぞれにかけずり回り、終演後の楽屋は人が入りきらず、打ち上げの店は椅子が足りなくなって、料理をつくる旧知のおじさんは遂に料理を諦め、最後に出て来たものは「ソーセージ」だった。それ、料理じゃないじゃん。皆が音楽を通じて、ひとつの方向 – 被災地を向いている。嬉しかったっす。ありがとう。ニンゲンはまだ捨てたもんじゃないぜ。連休後の平日、おまけに雨が降るなか、足を運んでくれてありがとう。たくさんグッズを買ってくれて、ありがとう。働いた貴重なお金を寄付してくれて、ありがとう。金額は今、スタッフが集計しています。分かり次第アナウンスします。感謝MAX!!!!!!!!!!!!!!!! ライヴを終えて、たくさんの連絡をもらいました。とある博多の重鎮は「ヒロシ、お前たちが背中を押してくれたじぇ。お前、誰にも云うなよ(今、バラしてますから)。俺、来週被災地に行ってくるちゃ」。「あの若い女の子(だからヤイコちゃんって云ったじゃないすか)、素晴らしかじぇ。ぴーとか何とか云うギタリスト(せめて、おかぴーにしてくれませんか)。あんなギター弾く日本人、観たことないちゃ。」はいはい。相馬の人たちは「これだけの人々が自分の街を想ってくれてるんだから、帰って街を元気にする」。そう云って、台風の中、帰っていきました。とにかく。みんな、ありがとう。きてくれて、ありがとう。新しい風、吹かそう。 —————————————————————— 昨日は写真を撮る暇もありませんでした。なので、その盛り上がりを伝える写真、ありまっしぇん。ごめん。      

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移動日

9月18日 日曜日 曇り 高知では、抱えきれないほどのポジティヴなエネルギーを受け取りました。ライヴの模様、主催者が送ってくれたら、後ほどアップします。 何がびっくりしたって、祭りの規模から云って、僕の読みでは自治体から補助金が出ているだろうと思っていました。ところがどっこい、彼らは独立独歩で、経済的にも自立していて、純粋に街のために無報酬であの祭りを作り上げていたのでした。本当に、何と云うか、心の底から感動。街のために、人のために、そして何よりも自分のために、力を尽くすことを惜しまない。みんないい顔してたし。そのような態度は、今この国に一番必要なものなのです。街を音楽で溢れさせる。その一点で結びついた人たちのエネルギーは若い世代に引き継がれていきます。バンドを始めたばかりと云うティーンが僕のところに来てくれて、「これから一生懸命、音楽やります」って目をキラキラさせてんのを観て、本当に嬉しかったなぁ。市議や新聞記者、いろんな職種の人が結びついている。彼らと大笑いしながら、酒を酌み交わし、どうやって世の中を良くするのか、たくさん話すこともできました。最高。 二次会に流れた場所には何故かすべての楽器が揃っていて、気がつくとステージに上がっていて、本気でルースターズを演奏してました。だって、ドラム叩いてるお方はホンモノの人だからね。踊り狂う中年主催者たち。いい眺めだったなぁ。 はてさて。明日はいよいよ「my life is my message」渋谷にて。渋谷炎上必至。雨が降ろうが何だろうが、見逃すと後悔するぞー。ウチが誇るDJ MUSHIKERA(命名はご自分で)が開演前にDJ決定。メンバー、ゲスト、スタッフ。全員でお持ちしておりまする。みんなで未来を創ろう。相馬を応援しようぜ。おーっ。俺は四国の人たちにたっくさんエネルギーを託されたんで、それを持っていくぜー。

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