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下北沢CLUB Que & 宮田和弥 presents「弾けば弾けるVol.12」
~宮田和弥|花田裕之|山口洋(HEATWAVE)3/18(火) 東京 下北沢 Que -
ソロツアー『Highway 60~61 Revisited』-SEASON 3-3/30(日) 広島:音楽喫茶 ヲルガン座4/1(火) 大阪:南堀江 knave4/18(金) 豊橋:HOUSE of CRAZY4/20(日) 静岡:LIVEHOUSE UHU4/26(土) 長野:NEONHALL4/27(日) 金沢:メロメロポッチ5/5(月祝) 千葉:ANGA5/10(土) 高松:RUFFHOUSE5/11(日) 高知:喫茶 spoon
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HW SESSIONS 2025 vol.25/23(金) 横浜 THUMBS UP
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knave 23rd Anniversary supported by KIRIN『the 69』
~山口洋(HEATWAVE)6/9(月) 大阪 南堀江knave
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WORKS
HEATWAVE OFFICIAL BOOTLEG SERIES #008 / 2021122640 Years in a BLINK HEATWAVE
“Unknown Pleasures” HEATWAVE
2022.3.18 Release
詳細/購入はコチラ »
2020.6 Release
詳細/購入はコチラ »Blink HEATWAVE
2019.11 ReleaseOfficial Bootleg #007 “THE FIRST TRINITY” 181222 HEATWAVE
2019.5. Release日本のあちこちにYOUR SONGSを届けにいく 2018 山口洋
2019.3.25 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #006 19940524』 HEATWAVE
2018.12.19 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #005 171222』 HEATWAVE
2018.5.19 Release『Your Songs』 HEATWAVE
2017.12.26 Release『Carpe Diem』 HEATWAVE
2017.5.17 Release『OFFICIAL BOOTLEG #004 151226』 HEATWAVE
2016.12 Release
HWNR-012 ¥2,500(税込)『OFFICIAL BOOTLEG #003』 HEATWAVE
2015.5 Release
HWNR-010 ¥2,500(税込)DON'T LOOK BACK.
山口 洋 全詩集 1987-2013 B6サイズ 272P 特製栞付き ¥2,800THE ROCK'N ROLL DIARY, 2011 3.11〜 陽はまた昇る B6サイズ 176P ¥3,000SPEECHLESS Yamaguchi Hiroshi / Hosomi Sakana
2011.2.9 Release
NO REGRETS XBCD-6003
¥3.000 (TAX IN)
特設ページ »
月別アーカイブ: 2月 2025
時間
2月28日 金曜日 曇り バカみたいに本を読んでいる。久しぶりにやってきた「乱読」ブーム。 現代に生きるミュージシャンは一般的なイメージよりはるかに時間に追われている。サブスクのおかげでマルチタスクをこなさなければ生き抜けないからだ。 時間を作り出すには無駄な時間を省くしかない。見回してみた。スマホだ! 今や、電車はもちろん、買い物をするにも持ち歩かなければならない。なんなら、ランニングの時だって、音楽を聴いたり、英語の勉強をしていたりする。これって、知らないうちに奴らに完全にイニシアティヴを握られてるんじゃないかって。スーパーでおばあさんが慣れない電子マネーの使い方にまごついてたりすると、「あなたはなにも悪くない!」って背中をさすりたくなる。まったく、なんて世の中だ。 電気を一切使わない歴史ある焼き物の里に同級生のマブダチがいる。やつはコミュニティーの王様だから、スマホなんて必要としていなかった。誰かが代わりにやってくれる。そんな彼が東京に久しぶりにやってきて、スマホがないとなにもできないことに愕然として、iPhoneを購入したのは最近のこと。ここまできたか、と思った。あいつは最後の砦だったのに。 話を戻す。スマホから有意義な情報を得たことある?冷静に考えてみて。ネットニュースなんて、きちんと取材されたものはほとんどないからね。取材されたものはタダでは読めるはずがない。当たり前。経費がかかってるから。 ほとんど、どうでもいいことが脳を撹乱しているだけだと気づいた。頼んでいない広告もウザい。稀にまんまと釣られて買ったりする自分が情けない。 なくては生きていけない世界に暮らしているなら、こちらが利用すべきなんだよ。徹底的に。 不要なときは持ち歩かない。意味もなく見ない。寝る時はもちろんのこと。要するに距離を置いた。徹底的に、アゲイン。 そしたら、時間が生まれた。その時間に本を読んでいる。 当たり前だけど、その本は自分が選んだものだから。すっと、身体に入ってくる。それは血肉になる可能性が高い。 なんだかなぁ、と思ってる人はトライしてみて。って、多くの人がこの文章をスマホで読んでるであろうことがアイロニックなんだけどさ。 さぁ、明日はOFFICIAL BOOTLEGの発売の記述なので。ぜひ読んでね。←これはとっても宣伝。笑。 ついしん オレの師匠。おめでとう!いつまでも元気でいてね。 ヒロシの簡単な翻訳。 ドーナル・ラニーは毎年アイリッシュ・フォーク・アワードで栄誉ある生涯功労賞を受賞したことは「音楽を創ってきた生涯が認められたことはとても意味があることだ」と語った。
days
2月27日 木曜日 晴れ 残された時間、どういう生き方をするべきなのか、ずっと考えている。今日、たまたまアイルランドの友人からメールがきて、はっとしたけれど、住もうと思えば、住居は国内に限定することもない。どこに住んで、どんな生き方としようと自由なのだから。 優先順位で一番にくるのは、でっかいスペースがあって、常に楽器がセットアップ(特にドラム)してあって、思いついたときにすぐに録音できる環境。レコーディングを特別ではなく行えたなら、どんなにいいだろうと思う。使われていない倉庫に住むとか、天井の高い古民家がいいのかな、とか。 信号がなくランニングができて、バイクに乗ると最高すぎて、近くに雪山があるといいな、とか。笑。 とにかく海か山か、自然に囲まれているところがいい。なんなら、携帯の電波なんか届かなくていい。 やったことないけれど、もうこの世界のシステムに飲み込まれるのはたくさんだから、自分の食べるものは自分で育ててみたいと思う。 生活の贅肉のようなものはあちこちについているから(要するにモノが多い)持たない主義に切り替えている。そうしないといざ動くときに大変なことになるだけだから。本もCDもなにも要らない。 ずっと、どこに行くのか探してはいるけれど、自分の考えの中では、ある日「ここだったのか」と向こうからそれがやってくるんだと思う。だから、アンテナは貼っておく。 そもそも。みんな忘れてるけれど、命は、他の命に簡単に食べられてしまう存在。ニンゲンが偉そうに食物連鎖の頂点に君臨してるから、気づかないだけで。みんな、ほんとうは食べたり食べられたりしながら、必死に生きて支え合ってるだけのこと。だから、もうちょっと謙虚に。生かされてるなら、もうちょっと日々をたいせつに。もうちょっといろんなことを本気で探求して。 知りたいことは山のようにあって。毎日一冊本を読んでるけど、とうてい追いつかない。わたすの場合、書物で得た「知識以前のもの」は体験によって、ようやく「知識」になるから。時間がかかる。答えは机の上にはない。いつだって。 若い頃、あれだけ枯らしていた植物がいっさい枯れなくなった。というより、植物の声が聞こえるようになった。だから、たぶん、野菜を育てることはできると思う。簡単ではないと思うけど。その命をいただいてみたとき、また見える世界が変わると思うんよね。でも、都会にはそんな場所すらない。 ともだちが卵を生産してる。卵の値段っておかしいと思わない?どう考えても、あんな値段で生産できないと思う。深く考えると、おかしなことばかり。 野菜を作ってるともだちの暮らしを見てたら、みんな野菜は高いっていうけど、いやいや、ほんとにすげー仕事なんだから。でも、せめて生きていくのに必要なものには消費税をかけない、とかさ。考えられることはたくさんあると思う。 おかしい世の中にどっぷりと浸って、自分の魂まで売り渡すのは嫌だ。だから、自分の生き方をちゃんと考えたいと思う。
同級生来る
2月26日 水曜日 晴れ にゃんと、小学校からの同級生が博多からやってきた。東京で働いている子供たちに会いにきたんだってさ。 そりゃ、うちに泊まってもらって飲むわな。笑。 そんなことでもなけりゃ仕事ばっかりしてるからね。 今日は美味しいものを食べて、飲んで、話して、ぜんぶ忘れよう。そうだ、それがいい。 そんな1日。だって、小学校って55年前の話だからね。でも、一瞬でその頃に戻れるのが古い友達の良さだと思うよ。 彼いわく、俺にはめっちゃ妄想癖と空想癖があったらしい。笑。 残念ながら、何人かはもう死んだしね。みんな元気でいてほしい。
ソロツアー
2月25日 水曜日 晴れ ご指摘ありがとう。 「Down by the Jetty」にステレオMixがあるとはまったく知らず。失礼いたしました。小鴨が最初に見たものを親と思うのに似てる感じかな?こうやって、みんなで精査してくれるととっても嬉しいです。敢えて、ここにはリンク貼らないので、指摘してくれたコメントから飛んでくれたら、と思います。てか、ぐっときたら買ってね。 最近、デヴィット・ヨハンセンが末期のガンに冒されていて、その治療費を集めてるってニュースを読んで哀しくなりました。彼の音楽はそんなに好きではなかったけれど、ある時期ブイブイ言わせてたことは間違いなくて、これがわたすのいう「死して尸〜」というミュージシャンのまさに末路なのかと思うと。。。ある意味サブスクの功罪であることも間違いなく。このblogの賢明な諸氏は作品を買って、アーティストを支えてくれたら、と思います。 ところで。 2年かけて、61箇所を廻るソロツアー。3月から再開します。今年は超強力に慌ただしいので、今年中に回り切ることを第一にするのは止めよう(身体を壊してまでやることではない)と思っているのですが、なによりも新しい歌を同じ時代に生きるみなさんに投げかけてみて、歌を磨き、それをバンドに持ち帰って、HW SESSIONSで実験。湯気が出たままレコーディングスタジオで録音。空いた時間はわたすが音楽を仕上げていく。そんな流れで今年の前半を過ごせたらと考えています。 3月のソロツアーのスケジュールは以下です。詳細はこちらを。 3/6(木) 名古屋 TOKUZO 3/8(土) 福山 POLEPOLE そして 3/12(水) 横浜 THUMS UP でHW SESSIONS (詳細はこちらを) 再びソロツアーに復帰して 3/30(日) 広島 ヲルガン座 4/1 (火) 大阪 Knave となっております。ぜひ、きてね。 すべてのソロ公演、この冬に書いた新しい曲を歌うつもりです。平日開催も多いけど、気軽にどうぞ。そうそう。昨年の12/26に録音された2枚組のOFFICIAL BOOTLEG、完成しているので、各公演持っていきます。オフィシャルな発売日は3/12の横浜の日にしようと思います。通販は3/1からばーんと受付するのでお楽しみに。詳細も3/1にお伝えします。なる早でゲットしたい人は名古屋、福山、横浜の各会場でどうぞ。 3/12のHW SESSIONSはほぼ、アルバム未収録の新曲でほぼ構成される(はず)です。メンバーですら、曲順表を見て、どれがどの曲かわかっていないような状態で行われると思います。そのようなチャンレンジングなライヴ、コアなファンにはぜひ体験していただきたいっす。
いつだって黎明期
2月24日 月曜日 晴れ ちょいと盛り上がってくれてありがとう。 Monoって知らない人のために説明しておくと、音がすべてセンターに集まっているので、聴覚上ステレオ音源に比べて10dBくらい大きく聴こえます。それゆえ、このフォーマットはシンプルな音楽に適しています。ロックンロールにジャストフィット。誰かが書いてくれてたけど、Dr.Feelgoodのデビュー盤なんて、これ以上ハマりようがないくらい。初めて聴いたのは高校1年だったかな。ラジオで鮎川さんがかけてくれたんだけど。ぶっ飛びました。そのお礼も本人にお伝えしました。「嬉しかぁ」って。笑。 ビートルズの初期作品ではメンバーがミキシングに立ち会っていたのはMono Mixのみなので、初期はMonoを聴くべしとされているってわけです。これね。ファンがシングル盤でプレゼントしてくれたんだけど、その音圧にのけ反りました。特にベースが。youtubeじゃわかりにくいと思うけど。 わたすの作品でMonoを採用したことはないけれど、ミキシング中はときどきMonoにして音像を確認します。なにがわかるかというと、ステレオにしたことによって、曖昧になっていたものが如実にわかります。「これは不要だ!」ってことがシンプルなフォーマットによって炙り出される感じ。 ビートルズを時系列で聴きかえす旅。今日は「サージャント・ペッパーズ」。1日中、家で鳴ってます。ランニング中は「ラバー・ソウル」。黎明期って、どんな文化でもたまらなく面白いっす。どうしってって、メソッドがないから、みんながパイオニアなわけです。そこがいい。 なんでもかんでも、金を出せば手に入る僕らは、こころの黎明期を失ってはいけないってことを教えてくれます。 一例として。 何度も書いてきたけれど、HWのすべての音楽は2011年製造のマックで創られています。これ、コンピュータ的に言って化石です。OSは10.8.6。もはやiPhoneとリンクしません。ネットにも繋がっていないし、英語だし、入っているのは音楽のソフトだけです。 という仕様のものを3つ保有しています。問題は周辺機器との相性が悪いことで、スタジオで録音したものをこのマックに取り込むことに苦労します。なにが起きても、対応できるように死滅していくハードディスクは複数保有しています。 一方、この原稿を書いているマックは最新のものです。音楽以外のコンピュータは最新です。 なぜに音楽のものだけ古いのか?それは2011年以上の技術を必要としていないのと、最新を追いかけると、みんなが同じ音になる(80年代のドラムサウンドしかり = 今聞くと、ちょっと恥ずかしくないすか?)傾向にあるからです。 実際、わたすのミックスを聴いて「古い」と感じる人はいないと思うのです。どこまで行っても「その人のセンス」が問われる仕事なんです。 実際、わたすのマックは超絶安定しています。音楽に特化されているし、ウイルスが入り込みようがないし、プラグインも充実していて、なんの問題もありません。HWを長年担当してくれているエンジニアの森岡さんがこのマックを監修してくれていて、彼のシステムとまったく同じものがコピーされています。 つい最近、アルバム制作のためにもう一台2011年の程度のいいマックを買い、森岡さんに手を入れてもらいました。彼はソニー録音部の最後の生き残りで、「いい音」ってことの意味を僕に教えてくれた人です。 このやり方が正しいのかどうかわからないし、その道の雑誌をたまに読むと、こんなシステムを使ってる人はいないのです。だから何?ってくらいの気概は必要かな。 ほんとうは僕らもアナログでやりたい。でも、もはやテープがないんです。 どんなクリエイターも「いつだって黎明期」ってくらいの覚悟でいきたいものです。 だって、ほんとに「コンプライアンス」なんてクソじゃん?ただの企業のエクスキューズじゃん。「マイナンバー」なんてクソすぎて言及もしたくない。番号で国民を管理して、年貢のとりっぱぐれをなくすっつーだけのことで。 ふざけんなよ。ってくらいの気概は持たなきゃね。特にこんな「死して尸」な連中はさ。 はい。行けるところまで行きます。
空白の時間をトラディションで埋める
2月23日 日曜日 晴れ 以前のように、日が暮れ、食事を終えて、ソファーに座ってウイスキーを飲みながらアナログ盤を聴く、みたいな、そんな優雅な時間はまったくありません。ほんとうに、まったくない。 では、いつ音楽を聴いているかというと。 移動中の車の中。家で24時間流れている某国のラジオ。ランニング中。こんな感じです。 ある日、ランニング中にふと思った。音楽にのめり込んだきっかけは、10歳の頃(1973年)ビートルズのLET IT BE(映画)を福岡市天神にある洋服屋「フタタ」で見たからです。つまり彼らの解散から3年後。 オレが生まれたのは1963年、ストーンズのデビューの年です。一方ビートルズは1962年。 これまでもビートルズは十二分に聴いてきたのだけれど、彼らのアンビリーバブルな活動(たとえば一年に二枚アルバムを出す契約とか)を時系列に沿って聴き直すことは、わたすが生まれてから、音楽に目覚めるまでの空白の時間を埋めることだと気づいたわけです。 初期のものはモノラルのシングル盤で聴くに限る(ぜひ体験してください。ひっくり返ります。ラジオで流れたときのためにむちゃくちゃに音圧が突っ込まれていて、グルーヴィーで超絶格好いい)んだけど、そんなことをしてたらマニアじゃん。CDは全部寄付してしまったので、オリジナルに近いものを買い直して、ランニング中に聴いています。 これがね。どえらく面白い。 録音に関する技術はほぼビートルズとそのスタッフが生み出したと言っても過言じゃないのかも。ブライアン・ウィルソンと影響を与え合っているのもアリアリとわかるし、ジョージの12弦ギターがバーズに与えた影響とか。このあたり、1月にモーガンにもっと聞けばよかったな。 まぁ、とにかく。とんでもないバンドです。全員がそれぞれにとんでもない。やんちゃなところから始まって、成長のスピード、浮き沈み、爆発に至るまで。世界じゅうを巻き込んで。たとえば昨日は「ラバーソウル(1965年作品)」を聴いてたんだけど、オレ3歳です。おぼろげな自分の原風景とその音楽を擦り合わせてみると、いかにとんでもないことが起きていたのか、よーくわかります。 CHABOさんは「オレはビートルズ、見たんだよ」って1966年の話を昨日のことのように目を輝かせて話してくれるんだけど、そりゃそうだろうなぁ。一生を変えるだけの体験だよなぁ。 ジェフ・エメリック(当時のエンジニア)が書いた「最後の真実」って本をいろんな人が勧めるけど、わたすは読みません。どんなに現場が酷かったとしても、そこから生み出された音楽だけ聴いているだけでいい。 空白の時間を補完することは、未来へと創造力を飛ばすのと同義なんです。その時代の興奮を体験できなかったがゆえ、送り手となった今、どうやってそれを中空に飛ばすのかってことです。ランニング中に時空を超えるんです。精神はワープしてる。それは過去に戻るってだけのことじゃないんです。ってわかるかな? 数日前にうぶけやの包丁の話書いたじゃん? リアクション、ほぼなかったけど、あれはとんでもないインスピレーションをもたらしてくれたんです。だから紹介したの。人形町も今やビル群。そこに当時の店構えのまま(1700年代創業)ひっそりと佇むって、どういうことかわかるよね?料理人や紙切り士がここの刃物じゃなきゃダメなんだって、やってきます。 素晴らしいのは敷居がぜんぜん高くないってところです。わたすのようなド素人にも優しく教えてくれます。下町で脈々と受け継がれてきた伝統。 で、使ってみます。今までの包丁はなんだったのか?と思うくらい切れます。あれから、料理熱が再燃。だって、楽しいんだもん。包丁を動かす行為がただ「切る」ってことじゃなくなってくる。 そんなトラディションをぜひぜひ味わってほしくて紹介しています。オレは兄貴分から伝えられた。素晴らしいものはみんなでシェアして、この伝統が次の世代に受け継がれてほしいって願っています。 で、みんな気になってるのは値段でしょ?サイトにも出てこないしね。わたすのような一般人が使えるダマスカス鋼のもので、3万ちょっとくらいです。これが高いと思うかどうかはそれぞれの判断だけど。 ちなみに、わたすは刃物を研ぐのが趣味だけど、これは自分でやれる範疇にないので、切れなくなったら「うぶけや」に行って研いでもらいます。一週間かかるそうです。でも、それがまたよくないすか? 時空を超えるトラディションを自分の発想や暮らしに役立てる。日々に活気が湧いてきます。 いろいろあるから、反応よければまた違う角度のもの紹介します。ただ紹介するだけってのは糠に釘打ってるみたいで疲れるんです。誰かがまた違うものを紹介してくれる。このblogはそんな善きことが交流する場所にならないかなぁ、といつも夢想しています。 自分自身で作りだした文明についていけなくなっているニンゲンって哀れだと思いませんか?ここは立ち止まって、ほんとうにたいせつにしなきゃいけないものについて考えるべきだと、わたすは思うのです。 澄んだ思考と、命の輝きは似てる。 最後にネイティヴ・アメリカンの素晴らしい詩を。星野道夫さんが日本語で紹介したんだって。 すべての暖かい夜 月光の下で眠れ その光を、一生かけておまえの中に取り込むのだ おまえはやがて輝き始め いつの日か 月は思うだろう おまえこそが月なのだと … 続きを読む
弾丸で帰る
2月22日 土曜日 晴れ 弾丸で帰ってきました。 準備も装備も行程も。なにもかもが面倒くさいけど、雪山がくれるインスピレーションはなにものにも替え難いのです。オレはいつも一人だし、滑ってる間は映像なんて撮らないから、伝えるの難しいんだけど、それでいいかな、と。このところ、いろんなやり方で自分の映像を撮ってる輩を見かけるけど、何しに来たんだろ、とは思います。 雪山ナルシシズム。笑。 たしかに、誰かに撮影してもらった方が自分のよくないところはわかるんだけどね。 周囲でバイクに乗り始めたって人はたくさんいるけど、ウインタースポーツを始めたって話はほとんど聞かない。笑。でも、ダイヤモンドダスト、綺麗だったでしょ?始めるのはなかなかハードル高いけど、あれは生涯スポーツだから、興味のある人はぜひ!「ヒロシと行こう雪山ツアー」って一回くらいなら、、いや、やめておこう。笑。自分で行ってください。 コの真っ最中、サーファーでもある仲のいい居酒屋店主を連れていったら、一本めで骨折。そんなこともあるからね。「怪我と弁当自分持ち」。これは元プロスキーヤーが教えてくれた至言。ほんとうにその通り。道に迷ったときに、誰かについていったらほんとうに迷います。そこのところ、大事。人といると迷うという稀有なスポーツ。 かくいうオレも、身近な人間が強く誘ってくれたからだし、いい先生に出会えたからだし、スノーボードに関しては兄貴分に無償で提供されたからだけど。でも、出会えたことにとっても感謝しています。スキー、スノーボード、スケートボード、ランニング、モーターサイクル。自分の気分を変える方法はこのくらいあれば十分。 全般的に、雪の量が減ったと思っていたら、ドカ雪が降るんだけど、雪質が重かったり。地球がおかしくなっているのはありありとわかります。 でも、いつも伝えてるようにJAPANには温泉がそこかしこにあって。地球に遊んでもらって、地球に癒してもらってるのです。 今回、仕事もたんまりあったので、食事はすべてコンビニ。帰ってきてたまらず自分で美味しい豚汁を作りました。包丁がいいと料理楽しい!
謙虚であること
2月21日 金曜日 たぶん晴れ 都会で生きていて、山の残滓みたいなものがずっとこころの中にあった。 大好きな山に雪が降り続けているのを知っていた。それも、2月の乾いた雪が。 これは仕事をしている場合ではない。インスピレーションを求めて、午前3時に家を出る。 350キロ走って、午前8時前にはこの山の一番深いところに着いた。ここには何度も来ているけれど、こんなに積もったのは見たことがない。3日で2メートル降ったんだと。 胸が高鳴った。 とうぜんジャンキーたちがいるわけで。降雪がすごすぎて、クルマのナンバーも判読不能。でも、ほとんど地元じゃないね。同じことを考えてる輩たちでしょ。居ても立ってもいられなかったアホな人たち。笑。 ところで、その雪は2月にしては重かった。ん?と一瞬違和感を感じたけれど、いやいや、オレもそれなりに経験積んだし、こんなところでスタックするほどダサくないし、と、深い雪の中にファーストテイクで突っ込んだなら。 あっと言う間にバランスを崩して、コケた。いや、それはいいんだけど、埋まった。埋まってしまった。天地逆さまのまま、動けない。ここはバックカントリーじゃないから、発見されず死ぬことはない。最悪、電話すればパトロールが助けに来てくれるだろう。でも、それは避けたい。でも物理的にかなりの斜面ゆえ、どうしようもない。もがけばもがくほど、アリ地獄のように埋まっていく。 どうにもならず、空を仰ぎながら、雪崩に埋まった人の恐怖をちょっとだけ理解した。いやいや、この感覚、久しぶりだな、、、、。 落ち着け。息はできてるんだから。 30メートル移動すれば、なんとかなる。でも、その30メートルがこんなに遠いなんてね。 考えた。まずはボードを外して、これを不沈の船にして、頼って進もう。でも埋まった状態でボードを外すことすらできない。 ははは。 これは山の神に怒られたんだな。「さいきん、お前、調子こいてないか!舐めたら死ぬぞ!」って。 まぁ、とにかく。脱出まで1時間くらいフントーしたかな。もうその時点でボロボロ。これが雪崩だったら、と考えると恐ろしい。舐めたらいかん、ほんとうに。 あの雪質はオレが知らないものだった。軽いのか重いのかわからないけど、飲み込まれたら最後、アリ地獄。バックカントリーじゃないから、とスコップさえ持っていなかったこと。アホすぎる。 謙虚であること。 それがなによりも大切だって教えられた1日。 確かに。一人でなければ、誰かが助けてくれたと思うけど。でも、それでも、一人で責任を負うことに意味があると思うのです。 学びの日だったのかな。 ついしん 隣の山で1人亡くなってた。外国人だった。あれは舐めたらほんとに死ぬよ、、、。
江戸の伝統の技
2月20日 木曜日 晴れ NYから兄貴分が来日中。いろんな用事にアッシーしたなら、にゃんと憧れの「うぶけや」の包丁をプレゼントしてくれました。これはね、マジで上がりました。 包丁はいつも自分で研いでいて、切れないなんてことはないんだけど、鋼のものを使うには旅が多すぎて手を出せなかったのです。ましてや「うぶけや」なんて、1700年代から続く老舗なんすよ。オレごときが使うにはね、、、。 かなりの緊張とともに入店。でも、とっても気さくな方達でした。 にしても、恐ろしく切れます。すごすぎる。これは料理の味、変わるな。で、わたすが研げるレベルではないので、切れ味が悪くなったら、いつでも持ってきてください、と。これは一生ものっすね。 嬉しい。みんなもぜひ行ってみて!包丁を買う予定のある人はぜひに本物を! そのあと、本所吾妻橋の名店、鰻禅に連れていってくれました。鰻の味がわからないオレでも悶絶級の旨さ!オーダーが入ってから大将が天然の鰻を捌いてくれます。それゆえ出てくるまで時間がかるけど、もはや芸術でございます。 下町の文化って気取ってなくて、素晴らしいっす。 次はどじょう、かな。笑。
友を偲ぶ
2月19日 水曜日 晴れ 故人が愛した根津の町で、長谷川博一を偲ぶ。 彼が遺してくれたスピリットを伝える会を企画してたけど、コで頓挫。でも、今年故郷の小樽で開催されるから、それに参加して、もう一度企画をやり直して再出発しようか、と。 とにもかくにも。関わってくれる友人たちが元気でいてくれなきゃね。 帰りの電車。 それぞれが携帯を見つめる確率、100%。その行為を責める立場にオレはないけど、ほんとうにどーなのよ、とは思う。怖かった。提案だけど、少し距離を置いてみたらどうですか?ほんとにバカになるよ?で、イーロン・マスクがおかしいと思うなら、Xとかやめてみればいーじゃん。あんなもの、なくてもなんの影響もないよ。やめたオレが言ってんだから、間違いないよ。 たとえば夜。すべての連絡を終えたら、寝室なんかに持ち込んだりはしません。距離を置いた方がいい。あれは使うものであって、振り回されるものでも、依存するものでもない。 なくてもちゃんと生きてたんだから。こっちが必要なときだけ利用すれば、それでいいんです。その立場をちゃんと理解して使わないとほんとうに危ない。 誰かと会っていて、机に当たり前のように携帯を出す人物とはもう会いません。当たり前じゃん。もちろんその逆もやらないけど。人に会うって、そういうことでしょ?飲み屋でも嫌だよ、オレは。 ライヴでみんな携帯を掲げて、録画してる風景って、、、。そんなライヴには行かないけど。時代遅れと言われようがなんだろうが、そうなったらオレは引退します。んなもん、網膜に刻めって。 まったくもう。