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HEATWAVE OFFICIAL BOOTLEG SERIES #008 / 2021122640 Years in a BLINK HEATWAVE
“Unknown Pleasures” HEATWAVE
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2019.11 ReleaseOfficial Bootleg #007 “THE FIRST TRINITY” 181222 HEATWAVE
2019.5. Release日本のあちこちにYOUR SONGSを届けにいく 2018 山口洋
2019.3.25 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #006 19940524』 HEATWAVE
2018.12.19 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #005 171222』 HEATWAVE
2018.5.19 Release『Your Songs』 HEATWAVE
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2017.5.17 Release『OFFICIAL BOOTLEG #004 151226』 HEATWAVE
2016.12 Release
HWNR-012 ¥2,500(税込)『OFFICIAL BOOTLEG #003』 HEATWAVE
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HWNR-010 ¥2,500(税込)DON'T LOOK BACK.
山口 洋 全詩集 1987-2013 B6サイズ 272P 特製栞付き ¥2,800THE ROCK'N ROLL DIARY, 2011 3.11〜 陽はまた昇る B6サイズ 176P ¥3,000SPEECHLESS Yamaguchi Hiroshi / Hosomi Sakana
2011.2.9 Release
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月別アーカイブ: 6月 2016
尊厳、そして850キロ
6月30日 木曜日 曇り 大抵の、しなくてもよい類の経験はしてきたと思ってた。 でも、旧いたいせつな友人が、言葉も、思考も、人間としての行動も、すべてままならないままに、開いたままの目で僕に問いかけてきたことは、鉛のようにこころの底に沈んだまま。あいつは何のために生きるのか、あるいは生きなければならないのか。 どう考えても、応えはなかった。 ある人物は、生きているだけでも素晴らしいことだ、と云った。ほんとうにそうだろうか?あれだけスタイリッシュだったあいつが、オレにこの姿を見られることを望んでいるとは思えなかった。あいつにとってオレはたいせつな存在だと思い上がっていたが、実際のところ、まったく何の役にも立たなかった。人間は魂が抜けてしまったら、ただの容れ物なのか?それとも、それはまだ肉体の中に留まっているのか?あるいは、中空を彷徨っているとでも? この状態の人間に会ったことがない訳じゃない。車に轢かれた自分の父親もこうだったし、一度や二度じゃない。でも、今までとは何かが違う。そしてその「何か」が分からない。 尊厳って一体なんだ? 深夜の2時に町を出て、850キロ走り続けた。それしかできることがなかった。過去に向って、猛スピードで突き進んでいるみたいだった。ようやくひとつだけ、できることを見つけた。あいつの分までオレは生きる。そこから始めてみる。 人生には不条理すぎることがある。どんなにキツくても、そこから逃げる訳にはいかない。オレの愛もまだまだだと、あいつが鍛えてくれてるんだと思う。 ついしん 明日のblog上ラジオはお休みにします。悪しからず。
九州某山中にて
6月28日 火曜日 豪雨 僕のハートランド、九州は阿蘇にある、ひなびたにも程がある温泉宿にて。 家の再建のために一瞬だけ帰ってきました。我が家はとても滞在できる状態ではなく、僕なりの復興応援のつもりで宿を取ったのですが、地震の前にあれほど居た外国人観光客はまったく見当たらず、復興にたずさわる人たちがわずかに泊まっているだけ。世知辛いというか、何ちゅーか。嗚呼。緑の山肌はアラレもないほどに削り取られ、いったいどれだけの衝撃だったんだろうと思うけれど、きっと太古からの自然の営みの中で、この地域が形作られた大爆発に比べれば、まるで大したことではないんだろうと(そういう写真、期待しないでね。撮りたくないんだ)。おまけに降り続く雨。そして雨。自然はほんとうに容赦ないってか、人間はどれだけ思い上がってるのか。この状況を見るだけでも、原発を再稼働してる意味が理解できないす。自然をナメたら、いかんよ。我が家に植えた木はほとんどが倒れてるのです。どれだけの衝撃だったのか?オレだって、まさかの被災者。この世は何だって起こり得るってことです。だから、いくら何でも原発は止めなければ。 えー、久しぶりに時間があるので、振り返ってみます。 まずはこのツアーのお礼から。各会場、平日が多かったにも関わらず、たくさんの人が足を運んでくれて、演奏する側としてはとっても励まされたす。必要とされてるんだってことほど、励まされることはないすからね。自分で云うのも何ですけど、表現者として、過去最高到達点。もちろん、更なる高みを目指しますが、ギター1本で表現できることとして、おかしな領域に足を踏み入れた実感があります。オレができることは、オーディエンスと同じこの混迷の時代に生きて、できるだけ多くの曲を生み出すこと。それをやり続けます。 このシリーズ、累計で2000キロを超えました。家に着く頃には3000キロも超えてると思います。戻ったら、ツアーで磨いた新曲群を作品として昇華させる作業に取りかかります。 多くの人が心配してくれてるので、我が家の状況を少しだけ。本日、自治体の二次調査が行われ、半壊という認定を受けました。とはいえ、僕は住民票がこちらにないので、ほぼ何のサポートも受けられず、自力で再建することになると思います。結構な負担だし、いろいろ思うことはあります。でも、僕は自由に前を向いて居たい。あまりに云ってることを信じてもらえないので、「Made in Aso」を見せておきました。オレはここで音楽やってるんだって。もう一回ここでアルバムを作ろうかな、と無駄に燃えてます。笑。別に逆境、好きじゃないけど、燃えるのは確かっすね。
山口県岩国市にて
6月26日 日曜日 曇り 寅さんの仕事は孤立しがちな志を繋いでいくことでもある。岩国にあるヒマールは以前から熱烈なオファーをくれていた。朗読会をやったり、ヨガをやったり、陶芸、家具、お菓子、コーヒー、たくさんの本、エトセトラ。現代のトレーディング・ポストのような場所。僕もすべてのオファーに応えることはできないから、一度下見に来て、店に入った瞬間に決断した。是非、やらせてもらおうと。 残念だったのは、昨夜は店内がライヴモードになっていて普段のヒマールを感じてもらえなかったこと。ライヴじゃないときに、是非足を運んでみてね。ヴァイブス、最高だよ。 このシリーズの最終日。持っているものは全部出しますとも。ヒマールが用意してくれた空間。自分の持っているものを循環させるだけ。来てくれた人は分かると思うけど、岩国ならではのライヴだったと思うよ。ギター一本で行くことができる宇宙。愉しんでくれたかな?また帰ってくる場所がひとつ増えたのが嬉しい。次は何ができるのか、ヒマール君たちと話しておくね。
島根県出雲市にて
6月25日 土曜日 曇り 長く続けた奴だけがもらえるギフトのような夜。何がって、言語化不可能。いろんなことが二周くらいした感じだよ。だからこそ、僕らは音楽が好きなんだよ、きっと。続けてきて、ほんとうによかった。忘れないよ。ほんとうにありがとう。いちいち書かない。てか、書けない。みんな元気で、また会おう。多謝&再見。
移動日、島根県出雲市にて
6月24日 金曜日 雨 “結局あなたが受けとる愛は、あなたが与える愛に等しい” ジョン・レノン 運転することを躊躇するほどの大雨。きっと、これは奴が降らせてる。オレも大人になったから、尋常ではない雨足が弱まってから、移動することにしたよ。 若くして、志半ばで、不慮の事故で逝ってしまったともだちの墓参りに、ようやく行くことができた。喉に刺さる魚の小骨のように、会う度にひっかかりを残す男。不思議な、気になる痩身のあいつ。てめー、それを解明できないまま勝手に死んでんじゃねーよ、と思いながら、報せを受けとったとき、僕は異国に居て、どうすることもできなかった。 奴は高校生の時分から山脈を越えて、広島までやってきて、僕らの音楽を偏愛してくれたのだと。30年以上前の話。美しい細君は奴から僕らの音楽を伝え聞いて、僕がやっていたラジオに高校生のときから熱心に手紙をくれていた。忘れないよ、そのペンネームも、筆致も、きれいな文字も、そのこころも。ふたりの間に生まれた子供たちはもう殆ど大人。奴が遺したいろんなものを観て、去来するものはたくさんあった。でも、僕は音楽家だから、それを言葉にすることは止めておく。結局のところ、受けとる愛は、与えた愛に等しい。ほんとうに、その通りだよ。
広島県福山市にて
6月23日 木曜日 雨 広島県福山市。あの「ポレポレ方式(知りたい人はこのblogで検索してちょ!)」を生み出して、日本中に伝馬させてくれたオリジネーター、ポレポレです。今年、てか先月、福島でのポレポレ方式全国大会に参加してくれた広島のKAZEASHIも出演してくれるからして、なんというか、その、今日はほんとうの意味でのお礼参り的なライヴ。だって、2011年から60数回も、復興応援ライヴを続けてくれてるんだぜ! てなことを冒頭に伝えたら、あとは終始、いいバイブスが流れてた。KAZEASHIの突っ込み気味の演奏も素晴らしかったし、彼らに声援を送るオーディエンスも素晴らしかった。ひっさしぶりに広島のアホどもにも会えたし、いい夜だったなぁ。そうそう、福島のライヴでいつもステージの背後に掲げられているフラッグを真似て、KAZEASHIがオレのために作ってくれたんだけれど、その微妙な出来がとってもよかった。笑。ありがとね! 大雨の中、来てくれて、ありがとう。街は川の氾濫で浸水してたのによ!みんな、元気でまた会おうぜ。
エンタメステーション
6月22日 水曜日 豪雨 エンタメステーションが先日のHW SESSIONSを記事にしてくれました。今日、僕が居る街は豪雨。鼓舞されたってか、励まされたってか。言葉にするより、読んでください。ありがとう !!!!!
香川県高松市にて
6月21日 火曜日 雨 「沈黙の次に美しい音」。大好きなECMのレーベルポリシー。生きてることと、音楽がようやくフツーに繋がってる気がする。時間かかったなぁ。 一年に一度。高松の魔界での再会。オレも含め、確実にみんなトシを取っていくんだけど、そこに会わなかった間のもろもろをファンタジーとして、届けられるのが嬉しい。平日にアリーナを埋め尽くしてくれて、ありがとう。みんな、元気でまた会おう。多謝&再見。
移動日、うどん県高松市へ
6月20日 月曜日 雨 年に一回、高知新聞のA記者とゆっくり話します。彼と話すことはたとえそれがインタビューでなくても、自分の一年を整理する機会なのです。あたまがすっきりする。そういうルーティーンが全国にいろんな形で存在します。 山脈を越えてうどん県にたどりつき、勝手知ったる高松の街を走って、身体を整えます。地図いらずで走れる街がたくさんあるのって、それはそれですごいことだよね。高知は川沿いに、高松は海を目指して走ります。 ともだちのハマちゃんが迎えにきてくれて、小津安二郎の映画に出てきそうな日本家屋のお店で、美味しいものを頂いたす。日本家屋にはディランのPLANET WAVESが流れてたす。土間とか、小上がりとか、確かに記憶と血の中にあるんだよねぇ。そして理にかなっていて、とっても落ち着く。こういうものが高度成長とともに衰退したとき、何かが失われたんだろうね。 さぁ、明日は高松の魔界を焦がします。年に一度、みんなに会えるのを愉しみにしています。